読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年4月発行 広報よみたん / 9頁

※頁08 (3)社会福祉増進のための施策  続き

※頁08 (3)社会福祉増進のための施策  続き

 国民健康保険制度は、お互いが助け合う相互扶助の精神により、今日まで多くの村民の医療の確保と健康保持に大きく貢献してまいりました。しかしながら、近年の国保財政は年間10%前後の医療費増大により国保会計を圧迫し、極めて厳しい状況にあります。健全な国保財源の運営のためには、これまで述べてきたように関連する他分野での保健、福祉活動とも連携をはかり、日常生活での健康管理による予防が最も効果的であります。今年度も医療費の適正化(レセプトの点検、医療費の通知)、保健施設活動としての人間ドック、はりきゅう、あんまマッサージ指圧治療への助成、健康展への参加等を引き続き進めるとともに、保険税の収納率の向上に努めてまいります。

 (4)生活環境の整備に関する施策

 上水道は人間が健康で快適な生活を営む上で欠くことのできない基礎施設であり、ライフラインの一つであります。
 近年人口の増加や生活水準の向上、リゾート産業等の進出といった社会環境の変化にともなって、水需要は増大しております。このような状況のもと、安定供給体制の強化と「よりおいしい水・清掃で安全な水」の確保が重要であります。これまで水道施設整備計画に基づき、県企業局の読谷調整池の整備、配水管整備を実施してまいりました。今年度も渡慶次・宇座間の配水管布設、さらに伊良皆・比謝地区の配水管を改良し、隧道施設の向上をはかってまいります。さらに、座喜味配水池周辺の配水管の改良、波平ポンプ場の整備、漏水防止対策として漏水調査を実施するなど、貴重な水の確保供給に努めてまいります。
 道路につきましては、これまで数多くの村道等を整備してまいりましたが、今年度は次の事業を実施してまいります。
 まず、新規事業として座喜味十三号線、都屋三号線を整備してまいります。また継続事業では、十一年目を迎える喜名地区移転先地公共施設整備事業のなかで懸案でありました四班地域の道路整備に向け、実施設計業務が入ると同時に、三班地域では一部工事が実施されます。さらに、座喜味西線、上地~座喜味線、大木線は継続して整備を進めてまいります。中央残波線については今年度から用地取得に入ってまいります。
 また、排水路の整備につきましては、楚辺~都屋排水路の整備を進めるとともに新規事業として高志保地区の排水路を整備してまいります。
 下水道は川や海を守り快適で住みよい生活環境を創り出すために欠くことのできない根幹的な都市施設であり、平成二年度から楚辺地内で継続的に整備が進められております。昨年度までに約六千㍍の下水道管の埋設工事や処理場の処理槽及び管理棟の建設工事が一部終了したところであります。今年度は引き続き約千五百㍍の下水道管の埋設工事と管理棟の建設及び設備工事を実施し、次年度の一部共用開始のメドづけをしたいと思います。
 公園整備につきましては、昭和五十三年度以降継続的に整備を進め、現在児童公園十三ヵ所、総合公園二ヵ所を整備し、村民の憩いの場として活用いただいているとこであります。今年度も引き続き座喜味城跡公園、残波岬公園の整備を進めてまいります。
 なお、比謝川沿岸整備事業の一環として進めてまいりました「泊城公園」の整備につきましても具体的に取り組んでいるところであります。
 都市基本計画の策定につきましては、昨年度役場内に村づくり合同推進プロジェクトを設置し、地域住民の意見聴取を行い、各地域から意見、要望等を受けております。今後は、これらの提起や各字から提案された「推進事業」を足がかりに構想をまとめることになります。そのため今年度は、地区別構想から一定の合意形成を持ち、住民自治レベルまで高める「地区づくり計画」へと進めてまいります。
 交通安全対策は、現在の自動車交通社会にとっては欠くことのできない重要な事業であります。交通事故による犠牲者を減少させ、より安全で快適な社会環境を創り出すためにも私達一人びとりが交通ルールを守り、事故防止への自覚を持つことが大切であります。
 そうした観点から年間の各時期に交通安全運動を展開しておりますが、今年も各字、各地域の皆様方のご協力を得て積極的に実施してまいります。さらに、施設整備としての道路反射鏡、区画線工事も引き続き進めてまいります。
 また、バス利用者から好評を得ておりますバス停留所の上屋設置工事は今年度3ヶ所設置を予定しております。
 防犯対策につきましては、関係機関との連携のもと青少年の健全育成及び地域環境浄化運動を進め、犯罪のない村づくりを推進してまいります。併せて、防犯灯の設置も継続実施してまいります。
 消防、村民の生命と財産を守り、村民が安心して日常生活を営むことができるよう消防機械器具及び消防水利(消火栓)の整備や人的消防力の内容充実に努めてまいります。また、今回の阪神大震災の教訓から、読谷村災害対策を確立するとともに次の事業を推進してまいります。
 阪神大震災のような同時多発の大災害では被災直後もっとも身近にいる人々の活動が被害の程度を左右する重要なポイントであることを教えてくれました。れこらの教訓をもとに、読谷村における災害時緊急動員連絡体制の確立と地域共同体による「ゆいまーるの心」を大切にした自主防災組織の結成を促進してまいります。
 併せて、各公民館、老人クラブ、婦人会、青年会、子ども会、小中高校生等を対象とした緊急講習会の開催、消化器の使用法などの指導等を実施してまいります。
 また、消火活動に欠かせない「水」の確保のため消火栓の増設も継続してまいります。
 環境衛生につきましては、これまで村独自事業として資源ゴミ集団回収報酬金制度や生ゴミ処理容器の購入補助等を実施してまいりましたが、今年度も継続してまいります。また、新規事業として空き缶自動選別圧縮機を導入し処理機能の強化をはかるとともに、資源の再利用意識を高めるため、意識啓発ビデオを活用しながら広く村民ほ理解を深め、ゴミの減量化をはかってまいります。
 さらに、し尿の広域処理、火葬業務、野犬対策及び衛生害虫の駆除並びにそ族虫の発生源対策についても継続実施いたします。
 また、昨年度制定してまりました環境美化推進条例の主旨と意識啓発を行い、清潔で美しい村づくりに努めてまいります。

※続く」

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