読谷村が南米各国及びその他の国々から海外移住者子弟の研修生を受け入れ、技術等の修得及び村民との交流を通して社会の発展に寄与する人材を育成するとともに、国際交流思想の高揚並びにこれら移住国との友好親善に資することを目的に実施している「読谷村海外移住者子弟研修生受入事業」も、今年で三年次を迎えた。
一九九三年度にはボリビアから喜瀬普美頭君(20歳)、翌九四年度はブラジルから天久静香さん(20歳)が訪れ、両人とも優秀な研修成果を納めて帰国。
二人とも母国での近況を「自然保護関係の職場に就職している(普美頭君)」「コンピューターの教師と家庭教師をしている(静香さん)」と伝えている。
今年は、三月二十五日に山内由美子さん(21歳)と山内早苗さん(20歳)が第三期生として来村。チャーミングな二人は共にブラジルからの研修生でいとこ同士。
由美子さんの父は寅春さんで宇座区、早苗さんの父・昌明さんは渡慶次区の出身。二人は叔父・知花重吉さん(高志保七〇番地)宅に身を寄せている。
研修先は沖縄市池原の雇用促進事業団・沖縄職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ沖縄)で、二人は同校での「入学式」(四月七日)を済ませ、仲良くコンピューターの研修に励んでいる。 来村した二人は二世。二人はコンピューター研修のほか、「沖縄の歌や琉球舞踊、日本語なども学びたい」と目を輝かせていた。