読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年5月発行 広報よみたん / 5頁

【見出し】-暖かい沖縄で-リフレッシュを!阪神大震災被災者らを迎え招宴

 阪神大震災で被災した高齢者の方々に、暖かい沖縄で心身ともにリフレッシュしていただこうと、三月二十五日から三十一日の日程で、「沖縄リフレッシュツアー」(沖縄県阪神・淡路大震災地域被災者受入協議会主催)が企画され、この企画には県をはじめ、那覇市や沖縄市、読谷村、恩納村などが共催して被災者の一行を迎えました。

 二十五日に来県した方々は四十二人。この内七人の方々を本村が受け入れ、村内のホテル(沖縄残波岬ロイヤルホテル、ホテル日航アリビラ)へと案内。二日目は村内の施設見学を行うとともに、ユンタンザ産業フェア「むら咲きまつり」を楽しんだ。
 三日目(二十七日の夕)には残波マンタハウスにおいて「読谷村長招宴・むらあしび芸能鑑賞」の夕食・交流会が開かれ、琉球料理や琉球舞踊で一行を歓待。招宴では主催者を代表して山内村長があいさつ。山内村長は「今回の阪神大震災の凄まじさの現場を裏・表から見て地域共同体の重要さを改めて認識した。かつて沖縄は敗戦直後から本土の多くの人々のお陰で今日を迎えることができた」と話し、「皆さんをお迎えして、少しでもお役に立てればと喜びいっぱいである。あれだけの震災は言葉では言い尽くせないが、どうぞ今日は震災のことは忘れ、ゆっくりとおくつろぎ下さい」とねぎらい、そして「皆様方はこれから再建・復興のために立ち上がらなければならない。それぞれの町・神戸に帰っても、くたばってたまるかという意気込みで後輩達を絶えず激励して下さい。チバラナさい!」と述べ、被災者の皆さん一人ひとりに激励の言葉を掛けた。また同席した米田等残波岬ロイヤルホテル副支配人と宮里彗ホテル日航アリビラ副支配人は「(震災は)人事ではなく、我々も親身になって痛みを分かち合い、ホテルでも出来るだけの協力をしていきたい。これからもますますネバーギブアップ神戸の精神で頑張っていただきたい」と激励。これに根木次郎さん(70歳)は、「温かい歓待をうけてリフレッシュすることが出来た。今後も皆様方のお力添えをお願いしたい」と語っていた。一行は滞在期間中、南部や北部観光を楽しむ一方で、諸団体との交流会や懇親会などを通して、ウチナーンチュの心や文化に触れ、沖縄リフレッシュの旅の全日程を終え、帰省した。

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