本村の特産品・紅いもにこだわり続け、紅いもを素材にした”村おこし事業”を展開している読谷村商工会(大城勝哲会長)主催の「ユンタンザ産業フェア・むら咲きまつり」が三月二十五日・六日の両日、読谷村運動広場で開かれ、まつりは大勢の人々で賑わいました。
このまつりは、商工会が昨年まで開催してきた「ユンタンザ物産展」(残波岬いこいの広場)を、今回から「ユンタンザ産業フェア・むら咲きまつり」に名称を改め、これまでの物産中心のまつりから、更に規模を拡大し内容の充実を図り、村内産業すべてを紹介する一大イベントのまつりへと転換し、地域の産業振興を図ることを目的に開催されたもの。
初日のオープニングでは、関係者によるテープカットに続き、大城勝哲商工会会長や当真嗣清読谷村助役、真喜屋明琉球新報常務らがあいさつし、その中で大城会長は、「読谷の産業紹介の総合的なイベントに今年から衣替えした。将来を展望するイベントに育てたい」と決意を述べた。 まつりの開催初日は、あいにくの雨天に見舞われ、予定されていた読谷高校ダンス部の創作ダンスや民謡ショーなどのステージは全てが中止に。翌二十六日(日)には、心配された雨もあがり、まつりは日程通りに進められた。
まつり会場には村内各産業の紹介と展示即売する出店(紅いもや紅いも加工商品、陶器、読谷山花織、ガラス製品、泡盛、漬物、沖ハム、カマボコなど)が設営され、村内外から訪れた買物姿の人々で賑わう一方、ステージでは喜劇の女王・仲田幸子一座による「喜劇や舞踊」、渡慶次獅子舞クラブの「獅子舞い」、楚辺青年会のむら芝居「丘の一本松」が演じられ、観衆を楽しませた。 また、会場ではまつりの一環として「芋食の準主食化を求めて」をテーマにした基調報告(金城須美子大助教授)や、むら咲きシンポジウムが開かれ、照屋京子氏(演劇集団「大地」主宰)を司会に、平田亮一氏(泉崎病院長)、友利知子氏(沖縄女子短期大非常勤講師)、比嘉好子氏(県農協婦人部連絡協議会会長)、藤本勇人氏(タレント)、藤本滋生氏(鹿児島アクティブヘルス食品研究所技術顧問)のパネラー五氏が討論を深めた。