風化しつつある沖縄戦の様子を克明に描いた、戦争回顧「宮平良秀・佐久川政徳墨絵展」が四月十二日~二十日の間、中央公民館ギャラリーにて催された。
戦後五十年を記念した今回の墨絵展は、両氏が村内で体験した沖縄戦の様子を描写したもの。宮平氏が四十四点、佐久川氏が十四点を展示した。
墨絵は、米軍機が座喜味城の日本軍地を攻撃する様子や、墓の中で避難する住民の様子、読谷補助飛行場建設の様子、米軍の本村上陸の様子など、戦争の状況が克明に描かれていた。
墨絵を描いた宮平氏は村教育委員長を務めた方で、また佐久川氏は中央公民館の墨絵講座卒業者でつくるサークルの会長。両氏の墨絵展には期間中、大勢の人々が会場を訪れ作品を鑑賞。人々は、リアルに描かれた戦争の展示作品に接し、改めて戦争の愚かさ、平和の尊さを噛み締めている様子だった。