海人が日頃どんな仕事をしているかを知ってもらおうと、読谷村漁協(古堅宗達組合長)ではゴールデンウィークの五月四日、村内の小学生を対象に「大型定置網漁見学会」を開いて漁港を解放。同漁協は終日、大勢の人々で賑わった。
飛び跳ねる魚に歓声!
この日、「定置網漁見学」に参加した小学生やその父母らは総勢百二十人。参加者らは五隻の漁船に分散して乗船し、定置網が設置された漁場へと出港(午前八時三十分)。
漁場では、水しぶきをあげて飛び跳ねる魚の群れや、間近に見るエイや亀などに子供たちが大きな歓声をあげる中、船上では船酔いでダウンし、寝込む子もいた。
港では、水揚げしたばかりの新鮮な魚を販売する「ちびっ子セリ体験」コーナーや、「魚のさばき方講習」コーナーが設けられ、多くの子供たちが、専門の漁師から魚のさばき方(三枚おろし)を教わり、慣れぬ手つきで包丁を握っていた。
また漁港を訪れた人々を対象とした「海岸遊覧」や「魚汁無料配布」などのサービスも行われ、この日、漁港を訪れた約二千人の人々は海の幸に舌鼓をうち、親子で楽しい海の一日を満喫した。 今回のイベントは漁協としても初の試みで、この企画には村教育委員会や経済振興課職員らが協力し、大きな成果を収めた。初の取り組で盛況を極めたことに、古堅組合長は「漁港にはどんな施設があって、漁師が日頃どういう仕事や事業をしているかを紹介するとともに、学校給食に使用されている魚は栄養価(カルシウム)が高いということを体験を通して知ってもらおうと企画した」、「願わくば子供たちが海に大きな夢をもってもらいたい。今後も五月のゴールデンウィークを利用し、継続したイベントにしていきたい」と成功の喜びを語った。