六月二十九日午後五時五〇分、「やったぞ一」の三唱が議場に響き、喜びの笑顔が弾けた。
この日、外務省で日米合同委員会が開かれ、本村が読谷補助飛行場内に計画している役場庁舎や文化センター等の建設用地約三万平方㍍を共同使用することが合意承認された。
この世紀の報せを、山内村長は開会中の村議会最終日の本会議場で発表。議場では長浜功勇読谷飛行場転用対策課長の音頭で「やったぞ一」と歓声を上げ、喜びを噛み締めた。
翌三十日には、山内村長自ら役場庁舎内放送を通じて職員らに「共同使用合意」のニュースを告げる一方、定例区長会の場でも報告を行い、共に喜びを分かち合った。
それと共に役場庁舎には、
『やったぞ やったぞ やったぞ! 読谷村民』『村民の闘い遂に実現 自治の殿堂 読谷飛行場に建つ』、沖縄言葉で『うっぴ小ぬ村ぬ 大和国動かち 海わたて アメリカん突動かち読谷飛行場の中に 村役場建てさ』の懸睡幕が高々と掲げられ、無上の喜びを村民にアピールした。