読谷村「少年の主張大会」(渡嘉敷通弘青少年センター所長主催)が六月二十二日午後、村中央公民館ホールで開かれ、読谷中学校と古堅中学校の生徒(男女四人)が熱弁をふるいました。
【日常生活での体験をもとに大会で堂々と主張を展開】
少年の主張大会は、人格を形成するうえで重要な時期にある中学生が、日常生活の中で日頃考えていることを広く社会に訴えることにより、同世代の少年が社会の一員としての自覚を期待すると同時に、少年の健全育成に対する一般の理解と協力を深める契機にしようとするもの。
会場には、両中学校から約百人余の生徒らが参加したのをはじめ、村教育委員や村民生児童委員らが出席する中、主催者の渡嘉敷所長は主張者の話をよく聞いて皆さん方の道標にして頂きたい」とあいさつ。引き続き審査員の紹介が行われた後、弁士の発表へと移った。
主張は新城直美さん(読中)が「忙しい社会」、山城勇喜君(古中)が「親の背を見て子は育つ」、照屋悠一君(訪中)が「言葉とは」、与座明子さん(古中)が「ふれあいの旅で学んだこと」を演題に登壇し、堂々と主張を展開。審査の結果、与座明子さんが最優秀賞に輝き、読谷村代表として中頭大会(九月に予定)への派遣が決まった。
また、この日の主張大会では審査の合間に「戦場ぬ童」(16㎜フィルム)を上映。悲惨な戦争の実態に、生徒らは一様に顔をしかめていた。
審査発表では宮城トミ子委員長(青少年センター教育相談員)が、「声も大きく、自分の内面を落ち着いて堂々と発表していてとても良かった」と称える一方、「自分の主張したいことや思うことを明確にする工夫と、原稿を覚えないと訴える迫力が弱いので、原稿をしっかり覚えることが重要です」と評していた。