去った六月十七・一八日、ハワイ州において「沖縄発!観光・文化・交流キャラバンインハワイ」と祭りがあり、若者らを中心に保存会のメンバー四十名余で参加し、ハワイの村人会の人々との交流及び演舞をとおして多くのハワイの人々に馬舞の演技を披露しました。
最初現地の方々は、見たこともない舞いに対して異様さを感じていましたが、演舞を食い入るように見るうちに、「素晴らしい!」と絶賛し、割れんばかりの拍手を送って馬舞の演舞者に応えていました。
ここ沖縄より、六月十五日に村役場を表敬訪問し、村長以下職員、村民よりの激励を受け、一路空港へと向かい、韓国経由(時差の関係で現地の十五日午前十時三十分)でハワイ入りし、ホノルル市を観光したのちホテル着。夕方六時三十分より現地の村人会(座喜味棒保存会も一緒)と交流の晩餐会を行い、お互いに余興も披露しながら、和気あいあいと交流を深めました。
十七日(土)はまつり当日となり、午前九時にはパレードのスタート地点であるアラモアナ公園に集合し、ホノルル市長を先頭にパレードが始まりました。
高志保の馬舞は25団体ある中で24番目でしたので十一時頃の出発となり、約三㌔のパレードコースを歩きながら途中何度か演舞を披露し、馬舞の妙技をハワイの人々に紹介してきました。パレードの終着地点であるダイヤモンドヘッド(山)をバックにした公園ではハワイ村人会(高志保の子孫の方々)が昼食を準備してあり、食事をしながら楽しく交流。そこでも馬舞の演技を披露し、高志保人に感激を与えました。
ハワイ沖縄会館では、会館の「五周年祝賀会」があり、ハワイのウチナーンチュの前で馬舞の演技を披露。人々は「足で太鼓を蹴って踊る演舞は見たことが無い。素晴らしい!」と絶賛すると共に、馬舞の伝統芸能に拍手喝采。会場の皆さん方も喜んでいました。
翌十八日(日)は、午後一時三十分よりヒルトンハワイアンビレッジコーラルボールルームでの演舞となり、そこでも高い評価を受けました。
今回のハワイ公演では、パレードを始め、全国の伝統芸能との交流、県人会館祝賀会での出演と、国際舞台での馬舞の演技披露は、保存会にとってまさしく初めての歴史的経験でありました。最後にハワイという国際舞台で馬舞の歴史的意義深い公演ができましたことに対し、心からお礼申し上げます。物心両面のご協力・激励たいへんありがとうございました。
【報告】高志保馬舞保存会会長 大城義和