読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年8月発行 広報よみたん / 16頁

【見出し】~待望の授産施設が竣工~「残波かりゆし学園」を開所 知的障害者の自立を促進

 知的障害者に作業を通して自活に必要な指導訓練を行い収入を得させるとともに、基本的な生活習慣を身につけさせ、自立と社会性を培うことを目的に、精神薄弱者授産施設「残波かりゆし学園」が竣工し、開設されました。 

 残波かりゆし学園の開所を祝う落成式は七月一日午後に催され、大勢の方々が祝いに訪れた。
 式典を前に行われたオープニングセレモニーでは、育成響太鼓のメンバーやかりゆし学園の園生らが力強い「祝い太鼓」を披露すると共に、関係者らによるテープカットが挙行された。
 式典では、新崎盛繁理事長が「行政や地域の支援・協力で素晴らしい施設が完成した。地域に貢献できる施設づくりを目標に邁進したい」と感謝の言葉を述べ、引き続き、上地巌施設長が学園の法人設立から施設設置までの事業経過を報告。また、山内村長は「かりゆし学園が、独立・自活できる方向にもっていくには父母会や社協の涙ぐましい準備と血のにじむような努力、村民の支援・協力があった。これ以上の喜びはありません。将来を見通して建設した施設に夢と希望、感動を胸に抱き村民と共に素晴らしい環境づくりに頑張っていこう」と激励。式典の後に行われた小宴では、障害児(者)を守る父母の会の方々が、数々の余興を繰り広げ、落成式に華を添えた。
 残波かりゆし学園は、読谷村障害児(者)を守る父母の会の十余年にわたる在宅障害者の就労援助の運動が地域の理解と協力につながり、本村の援助をはじめ、国・県の助成で待望の施設が完成した。
 この施設では①農作物や観葉植物などを栽培する「農耕・園芸班」、②コンクリート製花鉢を製造する「加工班」③手工芸品を制作する「家政班」が設けられ、授産活動で作った製品を販売して知的障害者の自立を促進する。
【施設の規模及び構造】
◆敷地面積:七、〇一八㎡
 (読谷村より無償貸与)
◆建物面積:五五三・〇六㎡
◆建物構造:
 鉄筋コンクリート平屋建て
【総工事費】
◆約一億七千五十七万六千円
【所在地】
読谷村字座喜味一八六三番地
■957ー1107

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