読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年9月発行 広報よみたん / 4頁

【見出し】ー文化の波を広げようー文化協会を設立

 読谷村の村政の目標『人間性豊かな環境・文化村』づくりの継承・発展及び文化の普及・創造をめざそう---と七月二日午後、村総合福祉センターにおいて「読谷村文化協会設立大会」が開かれ、満場一致で文化協会の設立が承認されました。

 新しい文化の創造をめざす

読谷村文化協会の設立大会には多くの来賓をはじめ、約四百人余の人々が参加する中、大会は村内の県立芸術大学生による「ピアノとバイオリンの演奏」(真壁康子さん、赤嶺志麻子さん)や、「かぎやで風」(知花小百合さん、山城亜矢乃さん)の舞踊が披露され、設立にふさわしいオープニングとなった。
 当真嗣清助役の開会宣言で式辞に移り、伊波清安教育長が「これまでの本村の実績を踏まえて縦横の連携を取り、今日を契機にますますの活躍を期待する」とあいさつし、名嘉真宜勝文化振興課長によって、文化協会設立までの経過が報告された。
 議事では、「設立にあたっての設立理念や基本的な考え方」、「会則」に「予算や事業計画」、「沖縄県文化協会への加入」や「役員」の議案が審議され、すべての議案は満場一致で承認された。
 初代会長には岳原宜正氏(前教育長)が選出され、あいさつ。岳原会長は「読谷村文化協会の設立は皆の希望であったが、読谷らしいユニークな組織ができた。三万村民が等しく文化の波を受け、輝かしい歴史のページを築いていくことを誓いたい」と決意を表明し、山内村長は「特筆すべき歴史の一ぺージに胸の高鳴りを覚える。21世紀に向けての平和を築くため、文化を世界に発進し、歴史と文化が燦然と輝く環境を共々につくっていこう」と激励、また、来賓として訪れた池原貞夫沖縄県文化協会会長や幸喜良秀沖縄県観光文化局長が祝辞を述べ、大会を閉じた。
 引き続き、センター中庭では祝賀パーティーが行われ、各ジャンルの方々が和やかに交流・懇親を深めると共に、読谷村文化協会の設立を心から喜んでいた。

読谷村文化協会
 読谷村文化協会は自らの人生をより豊かなものにするため、これまで読谷村が進めてきた「人間性豊かな環境・文化村」づくりの継承・発展及び新しい文化の普及創造をめざすことを目的に設立。その基本理念には、①「心の豊かさ」を求め、文化の香り高い読谷村の気風を受け継いだ②「文化的環境」を認識する中から、そんみん一人ひとりが主人公となり、夢とロマンに満ちた③「壮大な舞台の幕開け」で、輝かしい未来へのメッセージを伝えようとするもの。
 基本的には、『自由闊達で間口が広く、行政と『深い信頼で結ばれた組織』を設け、独自性に富んだ活動(「固有文化の継承」「多種多様な交流」「柔軟で大胆な発想をもつ姿勢の確率」)を展開するとしている。
 協会には19部会の組織が設けられ、設立大会時点での会員数は1,038人となっている。

【文化協会の部会】
①琉球古典音楽部会
②琉球舞踊部会
③民族芸能部会
④しまうた部会
⑤演劇部会
⑥洋舞・洋楽部会
⑦邦舞・邦楽部会
⑧空手・古武道部会
⑨美術部会
⑩工芸部会
⑪写真部会
⑫書道部会
⑬華道部会
⑭茶道部会
⑮盆栽部会
⑯文芸部会
⑰自動文化部会
⑱歴史・民俗部会
⑲美らむらづくり部会

【文化協会役員】(敬称略)
会長・・・岳原宜正
副会長・・・安田慶善
副会長・・・泉川とし子
事務局長・・・長浜真勇
書記・・・仲宗根求
会計・・・知花春美

【事務局】 ■文化振興課
        958-3141

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。