読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年11月発行 広報よみたん / 6頁

【見出し】~読谷村海外移住者子弟研修生~山内由美子・早苗さん帰国 素晴らしかった沖縄 清く正しく明るく選挙を

 コンピュータ技術を学ぼうと今年の三月下旬に南米ブラジルから来村した沖縄系二世の海外研修生・山内由美子さん(21歳)と山内早苗さん(20歳)の二人が、半年間の研修を無事に終え、この程帰国した。

 一九九三年度から始まった「読谷村海外移住者子弟研修生受入事業」は、本村が南米各国及びその他の国々から、海外移住者子弟の研修生を受け入れ、技術等の習得及び村民との交流を通して社会の発展に寄与する人材を育成するとともに、国際交流思想の高揚並びにこれら伊集国との友好・親善に資することを目的に実施され、今年で三年目。研修生の受け入れには「協力会」(会長・当真嗣清助役)を発足させて事業を展開している。
 第三期目の研修生として来村した山内由美子・早苗さんの二人は、雇用促進事業団・沖縄職業能力開発短期大学校(沖縄市池原在・具志幸昌校長)に入学してコンピュータ処理を学ぶ一方、宜野湾市長田在の異文化間コミュニケーションセンター(山内恵美子教師)に通い、一生懸命に日本語を勉強。さらに沖縄の文化・芸能を学ぼうと、二人とも新垣満子琉舞研究所(伊良皆在)で琉球舞踊を習ったのをはじめ、同研究所の発表会(十月十四日)では、大衆の前で堂々と「かぎやで風」を踊り、その成果を披露した。
 また、学校が夏休みの期間中においては、役場業務の研修を目的に、由美子さんが厚生課に、早苗さんが住民課に配属され、住民サービスに努める一方、離島研修(宮古、八重山など)では、沖縄の美しい自然やエメラルドに輝く海に、喜びの表情を見せた。
 協力会では十月二日午後、役場(議会控室)で「報告会」を催し、一生懸命に励んできた二人の努力を称え、祝福した。
 二人は、十月十五日に父母の故郷・沖縄の地を発ち、由美子さんは東京に働きに来ている父母の元へ、また、早苗さんは名古屋に住んでいる兄を訪ねた後、想い出を胸に、それぞれにブラジルへと帰国する。

【研修報告】
 なお、本稿では二人の沖縄での研修の様子を「研修報告」という形で書いてもらいましたので紹介します。彼女らが書いた原稿を清書【漢字に変換】してあります。(次ページ)

 私たちの生活を豊かで楽しいものにするには政治を立派なものにしなければなりません。そして、きれいな政治が行われるには、明るい選挙が行われなければなりません。そこで読谷村選挙管理委員会並びに読谷村明るい選挙推進協議会では、心身共に清く正しい村内の各小・中学校の児童生徒の皆さんを対象に、明るい選挙を催し進める上で役立つ、独創的で印象深いイメージのポスターを募集しました。その結果、古堅小学校から四点、古堅中学校から四点の作品が寄せられ、審査の結果、応募された全作品が、趣旨に賛同した素晴らしい作品と認められて入選し、県へ応募することになりました。
【小学校の部入選】
・横井洋子(古堅小六年)
・大城美咲(古堅小六年)
・野中弥生(古堅小六年)
・高木直子(古堅小六年)
【中学校の部入選】
・岳原遥香(古堅中一年)
・渡慶次直人(古堅中一年)
・西原航(古堅中一年)
・照屋翔子(古堅中一年)

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。