読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年12月発行 広報よみたん / 16頁

【見出し】シンデレラタイムを守り明るい家庭を! 「大人は午前0時、子供は午後6時までに帰宅しよう」 夜型社会の訂正を訴える シンデレラタイムとは 10月の村人口 人口:34.107人 男:16.990人 女:17.117人

 一家団らんの場を設け、明るく会話のある家庭を築こうと十月十八日午後、「深夜俳徊防止・シンデレラタイム運動推進大会」(嘉手納・読谷地区シンデレラタイム運動推進連絡会、嘉手納地区防犯協会、嘉手納地区少年補導員協議会、古堅中学校PTA主催嘉手納警察署後援)が古堅中学校体育館内にて行われた。
 これは、次代を担う青少年の健全育成を図り、そして豊かな明るい家庭・社会を築くためには、非行や事件・事故の根元となっている深夜徘徊をなくし、大人自身から手本を見せ、地域から深夜排徊をなくする「シンデレラタイム運動」を推進する目的で開かれたもの。
 会場には、『夜遊びは非行に走る第一歩』などののぼりや、『あぶないぞ魔の手がふれる夜の道』など四つのスローガンが掲げられる中、県警察音楽隊のセレモニー演奏で大会が始められた。大会では塩川信子嘉手納・読谷シンデレラタイム会長が、組織結成の目的と大会に至る経緯を述べた後、「大人の飲酒や補導される青少年が多いことを活動を通して感じた。子供連が心身健やかに育ち、明るい家庭を築くことが母親らの願い深夜俳徊をなくし、平和で明るい家庭を築くためにシンデレラタイムを守る環境を築こう」と夜型社会の是正を呼び掛け、字栄原幸男嘉手納警察署署長は「事件・事故の多くは深夜に発生している。お母さん方を悲しませないよう、皆でシンデレラタイムを守ろう」と促し、また同校の松田政弘PTA会長は「やればできるという精神でシンデレラタイムを実践していこう」と生徒らを激励。引き続き、生徒を代表して山城勇喜君が意見発表を行うとともに、地域住民総ぐるみの運動を展開しようとの「大会宣言」が行われた。
 大会終了後は県警察音楽隊を先頭に、横断幕やプラカードを携えた生徒やPTAら約九百人が、古堅中学校から古堅小学校までの約一・五キロの道程(県道六号線沿い)を、徒歩でパレードし、シンデレラタイムの推進をアピールした。

 シンデレラタイムとは『大人は午前零時、子供は午後六時までに帰宅しよう」との推進運動。
 嘉手納・読谷村の女性団体らが県内で初めて提唱し、昨年九月にシンデレラ会として組織された。その後、両議会をはじめ、県議会でも運動の推進が決議され、県内各地に運動の輪が広まっている。
 そして、『青少年の健全育成を図るには夜型社会の是正から』と運動を展開している同会のボランティア活動が高く評価され、去る十月二日には、東京で開催された「全国地域安全運動中央大会」(主催・全国防犯協会連合会、警察庁)で、同会が『地域安全貢献賞』という栄えある賞を受賞した。

10月の村人口
人口: 34,107人 (-18)
男:16,990人
女:17,117人
出生〔35〕 死亡〔8〕 転入〔73〕 転出〔117〕
世帯:9,440 (+15)
( )内は前月比

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