精神療養者で組織する「SFDなごみの会」の社会復帰活動が高く評価され、この程同会の家族会に、車一台が贈呈されました。車を寄贈したのは、財団法人・安田火災記念財団(後藤康男理事長)。
同財団では毎年、社会福祉助成(自動車購入費)をしているが、本年度は全国から一六三件(助成対象は十件)の申し込みがあり、その中で、同財団の選考委員会の審査で、なごみの会の活動実績が認められ、助成対象に決まったという。
贈呈式は十一月二十七日午後、生き活き健康センター内で行われ、安田海上保険会社の伊藤道人沖縄支店長から国吉真行家族会代表に、目録(百万円)が贈られました。
式の後、あいさつに立った社会福祉協議会の山内徳信会長(村長)は「十六分の一の試験に合格したのは、いつもみんなで良いことをし、いつも力を合わせ、汗を流しながら努力しているからこそ車がプレゼントされた。いろんな作業に希望を持ちながら頑張っている皆さんを見て社協の会長として喜んでいる」と語り、また、伊藤支店長は「車を贈られたのは皆さん方の努力のたまもの。社会復帰に役立てて頂ければ幸いに思う。今後も頑張って頂きたい」と激励。これに、家族会の国吉代表がお礼の言葉を述べた。
十一月二日、村さ来読谷店・トリイ店の松田正彦社長より、知的障害者更生施設「高志保園」(知念長子園長)にテントの寄贈があり、読谷村社会福祉協議会を通し、寄贈しました。
贈呈式は、村社会福祉協議会の事務局長の立ち会いのもとで行なわれ、園生・職員らを喜ばせています。
松田社長は、社会福祉に対して非常に理解があり、障害をもった方々へ何かしてあげたい気持ちを日頃から思いつづけていた。以前は村外で仕事をしていたが、平成五年より地元へ帰り、現在の事業を行う中で地域福祉に積極的に貢献していきたいとの思いと合わせて、村さ来「トリイ店」の開店を記念して今回のテントの寄贈となりました。
寄贈を受けた知念園長は「地域の企業から突然のプレゼントに非常に嬉しく思い、さっそく十一月四日・五日に催される読谷まつりの出店に使用したい」と話され、また園生の感謝とお礼の気持ちとして皆で製作した面シーサーの焼物を、松田社長に手渡しました。
読谷村社会福祉協議会
事務局長 上地武昭
精神療養者の社会復帰を促進する目的を以て結成された「SFDなごみの会」のメンバーらが、去る五月に植え付けた紅いもが、この程収穫時期を迎えたことから、会のメンバーや家族の会(国吉真行会長)、民生委員などのボランティアら約二十人が繰り出し、収穫作業を行った(十月三十一日午前)。
会のメンバーらが真心を込めて植え付けた紅いもの苗は順調に育ち、この日二九〇キロを収穫。全員で収穫の喜びを噛み締めた。
収穫した紅いもは早速、民生委員やボランティアの方々が買い取り、すべて完販された。
指導員の喜屋武京子さんは「やれば出来るんだということと、紅いもをつくることでメンバーの自信につなげ地域の方々にメンバーの頑張りを伝えたかった」と語り、「家族やボランティアの方々の支えで収穫出来ました」と感謝した。