読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年1月発行 広報よみたん / 16頁

【見出し】”めんそーれー”世界のユンタンザンチュ<歓迎交流会> 宝石絵を寄贈 11月の人口 人口:34.149人(+42) 男:17.011人 女:17.138人 

 世界二十四カ国・四十地域から約三千人余の海外ウチナーンチュが参加した「第二回世界のウチナーンチュ大会」は十一月十六日から十九日までの四日間、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターをメイン会場に開かれ、多彩なイベントが繰り広げられた。
 読谷村出身者はハワイやカナダ、ブラジル、アルゼンチンなどから一世や二、三世の四十二人が来村した。
 本村では十一月十四日夕、海外で活躍するユンタンザンチュの労をねぎらおうと、沖縄残波岬ロイヤルホテルで「世界のユンタンザンチュ歓迎交流会」を開き、里帰りした村出身者らを歓待した。
 会場には役三百五十人余の人々が参加する中、当真嗣清助役がウチナーグチ、英語、スペイン語、ポルトガル語、日本語で開会のあいさつ。山内徳信村長は「基地問題で訪米するたびに、皆さんにお世話になりました。外国にあっても母村のために力をかして下さりお礼申し上げます。今後とも沖縄との意志の疎通を図り交流の大きな基盤を築くことを祈念します」と歓迎の言葉を述べた。
 歓迎レセプションでは琉球舞踊をはじめ、高志保区の「馬舞」、座喜味区の「棒術」、楚辺区の「エイサー」が披露され、世界に雄飛したユンタンザンチュを楽しませた。

 歓迎交流会に先立ち、在ブラジル沖縄県人会理事の知花真勲氏(儀間区出身)が役場に山内村長を訪ね、「ブラジル村人会からのお土産です」と宝石の粉で描かれた絵画(滝の絵)を寄贈されました。
 また、十一月二十四日には、ブラジル全土で行われた「ミス琉装コンテスト」(一九九五年七月十二日)で、ミス琉装に輝いたフーチー・比嘉さん(19歳)が、知花真勲さんや知花千恵子さん(波平区出身.在ブラジル読谷村婦人会長)らと連れ立って役場を訪れた。フーチーさんの父は北中城村出身で、母・房子さんは渡慶次区の出身(旧姓・儀間)。彼女は現在、ブラジル・サンパウロのマッケンジー大学の四年生。六歳の頃から琉舞(千恵子師匠)を習い、ピアノを得意にしている才女で、大学では英語とポルトガル語を専攻し、将来は教師になることを夢見ている。
 彼女の今回の沖縄訪問は、ブラジルのミス琉装として「世界のウチナーンチュ大会」への親善大使として派遣されたもの。彼女は十二歳の時には渡慶次小学校の六年生クラスに約ニカ月間の体験入学をしており、沖縄(読谷村)の訪問は二度目。
 役場ロビーで紹介された彼女は「ウチナーンチュ大会への文化交流と親睦を図るためにきた。ウチナーンチュの人情が薄れてきていると聞いたがあの感激・感動は私の脳裏から離れない。今日のこの感激・感動を一生忘れず、帰国したらウチナーンチュの人情を伝えたい」と語っていた。

11月の村人口
人口: 34,149人 (+42)
男: 17,011人
女: 17,138人
出生〔36〕 死亡〔14〕 転入〔106〕 転出〔86〕
世帯:9,458 (+18)
( )内は前月比

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