読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年2月発行 広報よみたん / 12頁

【見出し】生きる人間を描く~宮良瑛子展『命』~ 読体協『駅伝大会』喜名区優勝

 戦後五十年をしめくくる企画展として”いのち”をテーマに「宮良瑛子展」が十二月二日~一月二十八日までの日程で開催された。
 十二月一日夕には多くの関係者らが参加する中、オープニングセレモニーが行われ、主催者を代表して知花亀次郎教育委員長があいさつし、宮城元信美術館館長が宮良瑛子画家のプロフィルを紹介。引き続き宮良画家が「戦後五十年の大切な節目に展示会を開いてもらいこんな嬉しいことはない。作品は命と生きる人間を描くことに腐心してきた。小さな力ではあるが作品を通して生きる力を与えることができれば嬉しい」と語り、これに当真嗣清助役は「今回の展示会は命というものを考えさせていただく良い機会。絵を見て命の尊厳さを思い知らされる思いです」と述べた。
 また、作品の解説に当たった石嶺伝郎画家は「明るく強い沖縄の女性や働く女性の姿、平和と鎮魂への願いを込めた沖縄の心を描いた作品である」と評した。
 館内には宮良画家が一九六六年から描いた油彩画や日本画、混合画などの作品八十点余に加え、戦時船舶遭難碑「水底のうた」のブロンズ像が展示され、人々に平和のメッセージを伝えていた。
 また、この日は会沢芽美さんの「アートインコンサート」(空よ海よ風よ)も併せて開かれ、わらべ唄メドレーや芭蕉布、一人芝居などをはじめ、喜名小学校の児童らによる歌や三線演奏が披露され、人々を美と音楽の世界へと誘っていた。

 読谷村体育協会(山内昌千代会長)主催の「第三〇回駅伝大会」が十二月十七日に開かれ、喜名チームが2時間21分駈秒のタイムで優勝を飾った。
 村総合福祉センター前駐車場を発着点に、大会には村内十字のチームがエントリーし、七区間37㎞に健脚が競われた。
 競技は、第二区からトップを奪った喜名チームが終始トップを守ってゴールし、三年ぶりの栄冠に輝いた。
大会成績は次の通り
【大会成績】(上位三位)
優勝…喜名チーム
(2時間21分35秒)
二位…座喜味チーム
(2時間22分14秒)
三位…波平チーム
(2時間22分43秒)
【区間賞】
▼第一区・波平昌司(座喜味)
〔6㎞・21分15秒〕
▼第二区・平良かおり(喜名)
〔3㎞・11分35秒〕
▼第三区・波平栄市(長浜)
〔5㎞・18分21秒〕
▼第四区・宇良宗光(波平)
〔6㎞・21分44秒〕
▼第五区・山田稔(喜名)
〔5㎞・18分22秒〕
▼第六区・喜友名達矢(波平)
〔4㎞・14分46秒〕
▼第七区・当山渥(座喜味)
〔8㎞・28分52秒〕

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