読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年2月発行 広報よみたん / 13頁

【見出し】プロ野球選手誕生!佐久本昌広投手が福岡ダイエー入団 ユンタンザ歌の会から100万円

 平成七年十一月二十二日、プロ野球のドラフト会議で本村出身の佐久本昌広投手(21歳・渡具知区出身)がダイエー球団から4位指名を受け、プロ野球選手が誕生した。
 本村からプロ野球選手が誕生したことで、十二月十四日午前、父親の佐久本政進さん(51歳)に母親のカヨ子さん(50歳)、大城健成渡具知区長や城間勇村議らが役場に山内村長を訪ね入団報告。席上、山内村長は「村の十大ニュースの一番で、佐久本君の入団には大きな意味がある。本人の努力は勿論だが、父母の言葉では言い尽くせない物心両面の苦労があった。村民でもこれだけやれるんだという村の青少年や若人に夢を与えてくれた。スポーツや文化面での青少年の動きは、最近すごいものがあり、その頂点にたったのが昌広君で大きな話題の一つだ」と称え、これに両親は昌広本人は「即戦力として頑張りたいと話している」と語った上で、「感激で胸がいっぱいである。親としては一日でも早く一軍で活躍できるよう頑張ってほしいと願っている」と述べ、また、大城区長は「昌広君の入団は村全体の宝であり財産である。これからはダイエーファンも増えることでしょう。区でも後援会を設立(予定)してバックアップしていきたい」と語った。
 今回ダイエー球団に入団した佐久本投手は、古堅南小学校の少年野球を経て、古堅中学校でエースとして活躍。高校は福岡県の久留米工大付属高校に進学し、同高校でも大黒柱として活躍した。
 高校卒業後は大和銀行に就職し、社会人野球でその素質が開花。その左腕から繰り出す速球はMAX147㌔で、プロでも即戦力の投手として期待されているという。【少年野球時代の幼少のころから昌広君を知っている波平勝氏(古堅区)や島袋幸栄氏(都屋区)らの談話から】
 なお、本村出身のプロ野球選手では、佐久本君の他に、かつて中部農林高校からヤクルト球団に入団した上地英満投手(大湾区)がいる。

 歌を通してボランティア活動をしようと、昨年一月に発足したユンタンザ歌の会(玉木正吉会長)が十二月三日、~あなたの愛の一輪が福祉の糧に~をテーマに「チャリティーなつメロ歌謡ショー」を開き、その公演の収益金百万円を村社会福祉協議会に寄付しました。
 寄付金は、十二月十二日午後、ユンタンザ歌の会の玉木会長はじめ、メンバーらが役場を訪れ、山内村長に託されました。
 この高額の寄付に山内村長は「年末にふさわしい心温まる気持ちに感謝します。多額の寄付金については社会福祉のために有効に使わせていただきます」とお礼を述べた。
 なお同会は、歌を通して仲間づくりを行うとともに、福祉施設の訪問や公演の収益金の寄付などでボランティア活動を行うための会で、十八人の有志が集まって発足されている。

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