夕方になるとどこからともなく、住宅地にエサを求めてバサバサと飛んでくる動物がいます。これが沖縄本島で見られる「オリイオオコウモリ」で、空を飛ぶ夜行性の哺乳類です。大きさは頭部と胴体を合わせて22㎝もあります。顔はキツネににていて、首のまわりにふさふさした明るい色の毛をもっています。
オリイオオコウモリは、村内でも至るところで見ることができ、果実が熟すると人家の庭先にもやってきます。特に残波岬にあるテリハボクの街路樹、喜名番所跡のフクギ、波平では読谷中学のアコウの木などに熟した果実を求めて数頭飛来し、「ギヤー、ギヤー」とさわいでいます。
コウモリというと「吸血コウモリ」のイメージがありますが、このオオコウモリは果実食で、ガジュマル、シマグワ、オオバイヌビワ、コバテイシ(モモタマナ)などが好物です。時にはアコウやチシャノキなどの新芽や若い葉も利用します。昼間は洞窟ではなく、密生した林の中で、木にぶらさがって休息します。
沖縄には同じ種類のオオコウモリとして、大東諸島にダイトウオオコウモリ、宮古・八重山諸島にヤエヤマオオコウモリがすんでいます。
(嵩原建二・県立博物館学芸員)
広報よみたんでは、本号(四月号)より新企画として、『読谷村の自然』をテーマに村内に住む①哺乳類や②鳥類などの動物類を、沖縄県立博物館学芸員・嵩原建二氏(古堅在住)のご協力のもとに連載してまいります。
嵩原氏は、平成二年から今日に至るまで本村の中央公民館講座「親子バードウォッチング」の講師としてご活躍なさっています。
多くの村民がご愛読下さいますよう、よろしくお願い致します。
二月九日午後、村総合福祉センターにおいて、嘉手納地区防犯協会の「創立四十周年記念式典・祝賀会」が催され、防犯に功績があった個人や団体が表彰を受けました。
式典では、源河朝法嘉手納地区防犯協会会長が「嘉手納地区防犯協会は、手探りと手作りの組織として発足して以来、犯罪のない明るい社会を目指してきた。今後も地域安全活動を展開し、自分達の地域は自分達で守るということを合言葉に頑張っていこう」と式辞を述べた後、引き続き防犯功労者(個人や団体)への表彰が行われました。
また、式典では『犯罪や暴力、非行のない、安全で明るく住みよい地域社会の建設に寄与する』との宣言決議を満場一致で承認したのをはじめ、祝賀会では、琉舞やミニコンサート、民謡などの余興が行われ、防犯協会の創立四十周年と防犯功労者の受賞を祝いました。