①教育諸条件の整備
学校教育につきましては、生涯学習社会の基礎づくりとして心身ともに健やかな児童生徒を育成するとともに、児童生徒が自ら学ぶ意欲を育て、創造性、国際性豊かな人材を育成することが基本であります。そのためには、児童生徒が伸び伸びと学習できる教育環境の整備が重要となります。また、学校現場におきましては、教師と家庭、地域が一体となり、その使命感と情熱を傾注し、二十一世紀を担う子ども達を教え導くための努力が必要であります。
今年度は、渡慶次小学校校舎防音改造工事、渡慶次幼稚園園舎新築工事等を推進してまいります。また、各学校図書の増冊、教具教材の充実、情報教育機器の整備をはかってまいります。併せて、昨年度に引き続き文部省の「伝統文化教育推進事業」のモデル地域として、本村の豊かな伝統芸能、歴史、文化を活かした尚一層の郷土教育活動を推進してまいります。
②社会挙幾及び障がい学習の推進
国際化、情報化、高齢化や自由時間の増大等の社会の変化に伴い村民は、心豊かで充実した人生を求め、自己の充実・啓発のため、生涯にわたり学習活動を続けることへの意欲が高まっております。このような多様な学習ニーズに応えるため、今年度も社会教育事業の振興、社会教育指導者の養成、各種講座の充実、サークル活動等の一層の充実をめざしてまいります。
中央公民館は、地域住民一人びとりが生涯学習の場として各種学級、講座、講演会などを通してお互いの交流と活動を展開していく拠点施設であります。
今年度も成人学級、青少年の体験学習、自治公民館講座等の推進、図書室の蔵書数の拡大や陶芸研修所の充実を図り、併せて第三回まなびフェスタを開催し、生涯学習機会の拡充に努めてまいります。
また、例年行っております成人式や社会教育団体の育成補助、池田町をはじめ淀江町・読谷児童生徒交流事業などを引き続き実施してまいります。
③社会体育の振興
いつの時代にあっても健康はすべての基本であり、生涯を通して健康でスポーツを楽しむということは重要であります。従いまして、今年度も各種スポーツ教室、大会の開催や、学校体育施設開放事業、指導者の養成などと併せて、社会体育関係団体の育成に努めてまいります。
④文化財の保護並びに文化創造活動の推進
歴史民俗資料館は先人の遺した貴重な文化遺産を発掘、収集、保存、調査し県内外の人々に公開展示し、郷土学習の場や観光拠点の一つとして活用されております。
美術館におきましては、これまで県内画家や彫刻家、陶芸尿の方々のご協力で展示会を開催し、村内外より広く好評を博しております。これからも二十一世紀へはばたく人材の育成をめざす教育機関として、学校教育、社会教育と有機的につながりを持たせつつ、文化芸術活動及び情操教育のなお一層の充実発展をめざしてまいります。
また、第十六回「アンデパンダン展」をはじめ「城フェスティバルin座喜味」における「第五回ユンタンザムラアシビ」、「第六回棒の祭典」を開催するとともに、「第五回スリー・語やびらウチナーグチ」等を開催し、沖縄の豊かな文化活動を進めてまいります。
さらに、芸術文化活動を推進するため、昨年設立されました「読谷村文化協会」を核に、村民主体の文化創造活動を支援していく所存であります。