【見出し】(5)主要プロジェクト及び新規事業の推進 ①読谷飛行場転用計画の推進 ②庁舎建設及び文化センター(仮称)の建設推進について ③比謝川行政事務組合「ゴミ処理施設」建設事業の推進 ④緑化及び美化運動の推進 ⑤第22回読谷まつりについて
(5)主要プロジェクト及び新規事業の推進
①読谷飛行場転用計画の推進
沖縄の復帰に伴い、本土との格差是正と自立的発展の基礎条件整備を図ることを基本目標に、第三次沖縄振興開発計画がスタートして四年が経過いたしました。計画の中で、県土地利用の基本方向として米軍基地については、早期整理縮小と、跡地の有効利用が示されております。読谷飛行場につきましては、地元の跡利用計画を尊重しつつ、解決していくという政府の方針が示されました。
昨年、十月十六日に読谷飛行場の中に役場庁舎の建設を開始いたしました。これは、読谷飛行場の問題解決の大きた力となるものであり、村民の意志の反映であります。
読谷飛行場の東側返還地域についても、第三次沖縄振興開発計画に位置づけがなされました。向こう六年間における第三次振計期間は、読谷飛行場転用計画を推進するための重要な時期との認識のもとに国、県、関係機関と協議を重ね計画の推進にあたる所存であります。
計画実現のために、現地の条件整備として、黙認耕作問題の解決は国、県、村、関係地主等が相協議しつつ進めます。日本軍によって用地を接収された旧地主関係者は、農業生産法人の設立準備等がございます。
読谷飛行場の問題解決にあたっては、米軍のパラシュート降下演習の廃止と同用地の全面返還が課題となりますが、一九九五年五月十一日の日米合同委員会において、下部機関である読谷飛行場特別作業班の勧告が承認され、三事案のひとつとして移設条件付ではありますが、読谷飛行場の返還が合意されました。それは、返還時期も示さないうえ、県内における基地のたらい回しであり、不本意な結果となっております。しかしながら、今回の合意を全面返還に向けての大きな前進として認識し、実現までねばり強く要求してまいります。
②庁舎建設及び文化センター(仮称)の建設推進について
村民待望の行政センターの建設も昨年の起工式を経て工事が実施されており、今年度も引き続き村民の皆様方のご協力とご助言を頂き、工事を進めてまいります。
文化センターの建設につきましても、すでに沖縄県建築士会の設計コンペを通して作品も決定しており、今年度は実施設計に取り組んでまいります。文化センター(仮称)は、文化ホール部門と中央公民館の機能を有した複合施設を計画しております。読谷村独特の文化と伝統を継承し、新しい文化創造活動の拠点、多様化する社会・文化活動、生涯学習の中心的施設としての実施設計を進め、二十一世紀の文化の殿堂としてのシンボル的な施設として準備を進めてまいります。
③比謝川行政事務組合「ゴミ処理施設」建設事業の推進
平成六年四月より、読谷・嘉手納両町村の広域的なごみ処理行政を協力して推進するため、一部事務組合・比謝川行政事務組合が設立され、共に快適な住環境づくりに努めているところであります。
平成九年度完成をめざしてごみ処理施設・粗大ごみ処理施設の建設を進めております。今年度は処理施設完成後の収集体制、処理体制の充実強化等に努めてまいります。
④緑化及び美化運動の推進
村民運動として今日まで、村民の皆様方のご協力のもとに植樹及び美化運動を進めてまいりました。これは、村民自らが植え、自ら育てる環境づくりが大切であります。親志砂良原の苗畑での緑化木及び花の苗の生産も順調に行われ、村民のニーズに応えた緑化、花づくりに太きた役割を果たしております。特に昨年度は全沖縄美化コンクールにおいて、座喜味婦人会が最優秀賞を受賞しました。
今年度も引き続き、村内の美化運動を強力に推進するとともに、建設中の庁舎周辺の植樹、沿道緑化、沿道花壇等の充実を図ってまいります。さらに、第五回を迎える読谷村植樹祭を開催いたします。
⑤第22回読谷まつりについて
読谷まつりは、村民総参加のイベントとして、年々、規模内容ともに充実し、県内外からの来訪者も多く、観衆はもとより多くの出演者、関係者に感動を与えております。「発掘・継承の10年」から「創造の10年」を経て、昨年からは「21世紀へはばたくよみたん、人間・文化・産業の花咲くよみたん」をメインテーマに開催してまいりました。本年度も引き続き「響けよみたん・環境にやさしい美しい村づくり」をサブテーマとして第22回読谷まつりを開催してまいります。