大きさ(頭胴長)が15㎝で、尾の長さは10㎝くらいの食虫類です。ネズミの名前がつけられていますが、げっ歯類のクマネズミやドブネズミなどとは、分類的に遠くかけ離れています。本種はトガリネズミ科に分類されるように、吻が細くとがっており、耳介も大きいのが特徴です。また、わき腹に一対のジャコウ腺があり、独特の強いにおいがあります。目は小さく、退化傾向が見られ、活動するときには、においや吻にはえている長いヒゲを利用しているようです。一般に夜行性で、夕暮れから明け方まで活動し、「ピチピチ」とか、銭を投げる音のような「チンチン」と鳴きます。この鳴き声から中国では「銭鼠」と呼ばれています。沖縄でもこの鳴き声から地域によっては縁起のよいネズミとされています。
住宅地や農耕地など人が生活する近くで見られ、村内でもいたるところにすんでいます。雑食性で昆虫類、ミミズなどのほか台所からでる残飯なども食べます。
繁殖は年中行い、1回に4から5頭くらい出産するようです。おもしろいことに、こどもたちが移動するとき、他固体の尾のつけねをくわえて、次々とつながり、一列になって行動する(キャラバン行動という)ユーモラスな習性が見られます。
文:県立博物館学芸員・嵩原建二
写真:当山昌直氏提供
平成八年度の水難事故防止運動に伴い、嘉手納署(宇江原幸男署長)では読谷村内の小中学校などからポスターや標語を募集しましたところ、ポスターの部には小学生八十八点、中学生十五点の応募があり、また標語の部には小学生五十六点、中学生一〇七二点の多数の応募がありました。審査の結果、次の児童・生徒の作品が入賞し、五月二十一日に嘉手納署で表彰式が行われました。
【ポスターの部入賞者】
・比嘉寿太(読谷小六年)
・天久さゆり(読谷小六年)
・村吉一希(古堅南小六年)
【標語の部入賞者】
・村山こずえ(読谷中三年)
☆マリンブルー みんなの涙に かえないで
・照屋悠一(読谷中三年)
☆心のうきわ それが親の目 みんなの目
・新垣由紀(読谷中二年)
☆夏の海 ルール守って 楽しい海
海水浴のシーズンです。海でのルールを守って水(海)難事故ゼロ・読谷村をめざしましょう
【海水浴場でのルール】
☆一入で海にはいらない。かならずおとなといっしょにはいる。
☆およぐまえに、かならずじゅんび準備運動をしてから水にはいる。
☆ねぶそくのときはおよがない。
☆たべたすぐあとや、おなかがすいているときはおよがない。
☆はじめての場所には、およげるおとなといっしょにいく。
☆真夏の日中は、できるだけさける。
☆長い間、水にはいっていない。
☆およいでいけないところ(こえてはいけない赤旗やブイ、遊泳禁止の標識のあるところ)ではおよがない。
☆高いところからとびこまない。
☆いっしょにいった仲間と、おたがいにどこにいるかをいつもたしかめあう。
☆モーターボートに気をつける。
☆およげない人が、うきわなどで背のたたない深いところへいかない。
☆洞くつなどの暗いところへ、はいっていかない。