これまで使用してきた読谷村にある不発弾処理場が今月いっぱいで閉鎖される。同処理場を管理している米軍が使用を断念したためである。十月以降、どこで処理されるか見通しはなく、米軍基地を使って処理するほかないとの意見もあるが、これはあくまでも米軍しだいで、場合によっては使えないこともある。従って、今後の不発弾処理はますますむずかしくなることが予想され、仮に不発弾が見つかっても、処理までの期間は見つかった現場に保管するしか方法はないのではないか、と関係者は頭をかかえている。
【関係者は対策に苦慮】
読谷村にある不発弾処理場は、米軍と自衛隊の共同使用になっており、県内で見つかった不発弾は同処理場に運んで爆発処理していた。しかし、同処理場を使用することについては、地元読谷村はきわめて危険であると■■に反対してきた。米軍は同処理場をこれまで使用してきたものの地元の反対もあって、来月以降は使用しないことになった。同処理場の■■に当たった■■■も今月限りで■■し、基地内での処理■■に変えたという。このため、総合■■■や県、市町村などで組織されている不発弾■■■■■会では、読谷処理場での不発弾処理はできないとして、すでに運ぶことをやめている。十月以降の処理については、米海兵隊のキャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワーブ同基地を使うことも考えているが、これはあくまで米軍が使用しない場合に限られており、せいぜい月二回程度だとみている。しかし、県内では依然として不発弾がつぎつぎに見つかっており、月二回程度の処理ではとうてい間に合わない。そうなると、不発弾が見つかっても処理するまでの期間、安全に保管する場所がなくなり不発弾が見つかってもそのまま放置するのか、お先真っ暗。今後、処理場を見つけるにしても地元の反対が予想され、対策は爆弾(不発弾)を抱えて立ち往生、処理対策に困り果てている。
キャンプ・シュワーブでの処理に絶対反対
渡具知裕徳市長の話
読谷での不発弾処理が出来なくなった場合、名護市辺野古のキャンプ・シュワーブ内でその分も処理されるということについては、絶対反対である。私は、これまで一貫して主張してきたように、不発弾処理場には反対だ。しかも、これを完全になくすには米軍基地撤去をする必要があり、私も機会あるたびに関係当局に撤去運動を繰り返している。今年も、六月から七月にかけて、キャンプ・シュワーブでの不発弾処理がひんぱんに行われ、付近住民に迷惑をかけた。関係当局に抗議して、さいきんはおさまっているが、もし、読谷の分がこちらにまわされ、一段と処理が激しくなれば、名護市民は黙ってはいないだろう。抗議行動が起きるのははっきりしており、市当局もバックアップするつもりだ。一日も早く米軍基地を撤去すること、それでも不発弾処理をしなければならない時は、住民に危害を加えないよ無人島で処理するよう、重ねて抗議と要望をしたい。」
【保管は現施設を使用 総合事務局、警備員確保で】
沖縄総合事務局では、読谷の不発弾■■■の代替地を検討しているが、急に■■■■■で■る■■■もなく困惑している。警備員も確保して■■■(判読不能)している。現在、県内では一ヶ月平均で■■■めて約千五百発の不発弾が発見されており、これらの不発弾をどこに保管するか、■■■問題となっているが、■■■では■■■■■■い、そうかといって発見場所にそのまま放置するのも危険であり目下、陸上自衛隊の不発弾処理場とその処理について対策を検討している。
読谷村内にある不発弾処理場がこんほど米軍からの連絡で閉鎖されることになり、関係者をあわてさせている。読谷の不発弾処理場はこれまで日米の共同使用となっていたが、管理は米軍側がみており、今月中に警備員を引き揚げる方針。沖縄総合事務局、県、防衛施設局では今後の対策を練っているが、まだ具体案がでず苦慮している。このため、不発弾が発見されても運ぶ■■がなく、管理する■■■(判読不能)る他の場所で処理できるーーーというのが理由になっている。すでに米軍の不発弾処理は七月以降少なく読谷村の処理場を管理する必要もなくなったようだ。このため、九月いっぱいは米軍が保■処理をして警備員を■■するが、十月からは警備員を引き揚げ、同処理場を閉鎖する構え。
この処置に一番困ったのは日本側で、閉鎖されれば不発弾を保管する場所がなくなり、今後の処理に支障がでる、ときわめて深刻に受け止めている。
不発弾は中南部で発見されるケースが多く、そのほとんどが読谷村に運ばれ、一時集められた不発弾をこんどはキャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブで処理されている。一ヶ月の処理状況は大小の不発弾あわせて約一千発となっているが、沖縄総合事務局の今年度計画によれば県内七十六カ所で、処理(運■)するとしており、不発弾処理場の閉鎖は計画を狂わせることになる。
また、これまでの不発弾処理問題で読谷村では村民の生活を脅かすものであるとして処理場の撤去を強く要請していただけに今回の閉鎖について■■はほっとしている。