在沖米空軍は二十日午前、読谷村の米軍読谷補助飛行場で、敵のNBC(核・生物・化学)兵器攻撃で滑走路が破壊されたことを想定し、その修復のための「滑走路損壊査定訓練」を実施したが、村民約百人が滑走路上で阻止行動を展開。このため県警・嘉手納署の機動隊や警察官約四十人が規制に乗り出し村民らを滑走路から強制排除した。ことし四月から始まった同訓練で、機動隊が投入されたのは初めて。米軍は、村民が機動隊にゴボウ抜きされるなど大混乱の中で訓練を強行した。阻止行動の先頭に立った同村の山内徳信村長は「警察権力が米軍に味方し激化する演習を守るとは断じて許されない」と厳しく非難。県内の革新、民主団体は同日夕、那覇市・余儀公園で復帰後最大規模の「軍事演習反対県民大会」を開くが、今後県民の反基地闘争に輪をかけることになりそうだ。
滑走路損壊査定訓練は去る(※ここで切れている)