読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年7月発行 広報よみたん / 32頁

【見出し】演習場撤去で村民大会 読谷村 土地返せと500人 ヘリボーン大演習

【読谷】「村民の力をバックに演習場の撤去をかちとろうー。村民総ぐるみの「演習場撤去要求促進村民総決起大会」が十八日午後六時半から読谷村で開かれた。村民大会の会場となった読谷補助飛行場に隣接する読谷村の運動広場には、午後五時過ぎごろから続々と村民が集まりはじめ、大会が始まるころには約五百人にふくれあがった。春四月にしては冷たい風が吹き抜ける中で村民大会は始まった。
 この日の村民大会は読谷補助飛行場撤去をあるいは移設についてさる三月十八日に東京での日米間の外交ルートで正式に取り上げられたことを受けて開かれた。村民大会での力を背景に日米間の話し合いを促進することがねらいで早期解決を強く政府に働きかけていくことにしている。
 まず、読谷商工会の源河朝法会長が「安心して生活できるまでがんばろう」と開会を宣言。次いで読谷村の山内徳信村長があいさつに立ち「戦後二十五年を過ぎたいまも読谷村での戦後処理は終わっていない。米軍の軍事演習はいまだ続き、村民は戦場の中にいるようだ。村民が立ちあがったこの力を結集して五月中にも演習場撤去をかちとっていきたい」と日米の外交ルートでの決着を早急に実現させたいと力強く訴えた。
 次いで村内の各組織の決意表明があり、各組織の代表とも「軍事演習の即時撤去」と「演習場の撤去」を次々と訴えていた。なかでも区長代表として演壇にあがった座喜味区の比嘉区長は「いまが一番大切な時だ。気をひきしめて撤去までがんばろう。私たちの先祖伝来の土地を取り戻すまで闘い抜こう」とあいさつ、ひときわ大きな拍手を受けていた。また、十八日早朝に起こった何者かによる村職労の立て看ぶち壊し事件についても各代表とも怒りをあらわにしていた。「これは平和を愛する読谷村民への挑戦だ。犯人を必ず捜し、糾弾していきたい」と怒りをぶちまけていた。このあと演習場撤去を強く訴える大会決議を採択、ガンバロウを三唱して大会を終わった。

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