男女共同参画社会の実現をめざそうと、本村では平成六年七月に企画課に女性政策担当を配属し、「読谷村女性行政推進本部」(当真嗣清本部長腿助役)の下に、「実務者会議」や「女性会議」を設置し、女性行政を推進しています。
これまでに、宜野湾市や浦添市の女性団体との交流をはじめ読谷村の女性行政についての講話(村長)や学習会などを実施するとともに、村職員や村民を対象としたアンケート調査や女性広報紙「あやとり」を発行するなどして、男女共同参画社会づくりに向けて意識の高陽・啓発に努めているところです。
去る六月二十九日には県内外の人々に、沖縄の自然と文化のすばらしさや沖縄戦を通して平和の尊さを訴え続けている糸数慶子県議会議員(喜名出身)を招いた講演会が村総合福祉センターで開かれました。
会場には多くの女性が参加する中、講演は『今を生きる者として』をテーマに行われ、その中で、糸数県議は冒頭「日本は男性杜会でこれを徐々に段階的に変えていく必要がある。その為には女性議員を増やし女性が政策決定に関わり、女性の生の声を議会で唱え世の中を変えていくことが必要」と強調。その上で「地域をよくするには女性が自分の人権、子供や老人の人権を大事にしながら外に向かって自立し、権利意識に目覚めることが重要。女性には生活の視点(台所)があり、女性一人ひとりの考えが村や県、国を変えていく。女性が福祉や教育、文化、平和などの政策決定の場にどんどん出て発言し世の中を変えていこう」と提唱し、「日本社会はまだまだ雇用均等ではなく、男女が共に支え合うことのできる共生社会(男女共同参画)を築く為には女性の視点、人権の視点でのレベルアップの意識に目覚めていくことが必要」と説き、「今を生きる者として、一人ひとりの人間として一人ひとりの人権・人格を考え、働きやすい職場や社会を築くにはどう作っていくかを確認していこう」と語り、講演を締め括りました。
講演終了後は懇談会へと移り、女性同士で和やかに意見が交わされました。
読谷村農村婦人の家の効果的・効率的な管理運営を行う運営委員に、四月一日付けで委嘱状が交付されました。
委員の任期は二年間で、その委員会が今後の「農村婦人の家」の管理・運営についての必要事項を調査・審議することになります。
なお、婦人の家の利用者は幅広く、JA婦人部や生改グループ、模合仲間、学校関係のグループ等で「味噌づくり」や「漬物づくり」「料理講習」などでよく利用されています。
平成七年度の一年間に一七八九人の方々が利用なされました。