読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年8月発行 広報よみたん / 11頁

【見出し】歌・三線への誘い

野村流音楽協会読谷支部長・古堅宗明

 読谷村は、西に上り口説・下り口説の名所残波岬、北に護佐丸公の座喜味城、南によしやを偲ぶ比謝川、東は喜名番所跡・多幸山、そして村のほぼ真ん中には古典音楽の始祖・赤犬子宮がある。山海川の豊かな自然と歴史的・文化的環境に恵まれた村、この悠久な文化遺産に誇りを持ち、「人間性豊かな環境・文化村」の夢をますます充実発展させたいものである。
 「歌と三味線の昔はじまりや犬子ねあがりの神の御作」とうたわれるように、読谷山間切楚辺の人赤犬子と読谷とは深いかかわりがある。音楽や芸能は豊かな心の表現であり、生活の潤滑油である。
 このように、とよむ読谷村は伝統文化教育推進地域として文部省の指定を受け、村内の小・中・高校で「郷土を愛し、心豊かな児童生徒の育成を図る」ことをテーマに掲げ、本村の薫り高い文化と伝統に対する理解を深め、尊重し、さらに保存、継承、発展させる態度の育成は、個性豊かな文化の創造と杜会の発展に貢献していくとともに、これからの国際社会において信頼され、主体的に生きていくために重要である。そのために、地域伝統文化への関心を高めることを通し、伝統文化教育を学校教育活動全体において計画し、研究しているところである。

へたからど習て(フィタカラドゥ ナラティ)
すぐれてや行きゆる(スグリティヤ イチュル)
すぐれらぬともて(スグリラントゥムティ)
思案するな(シアンスィルナ)

 人生80!人間が生活をするには、四つの条件が必要だと考えます。即ち、健康・仕事・人間関係とあとひとつは趣味です。長い人生には美的に遊ぶこと、美しいものに感動する余裕が必要です。三線をはじめてみませんか。
 野村流音楽協会読谷支部では、歌・三線の継承・発展を願い、後継者を育成し、読谷まつり、文化協会、村々の伝統芸能の諸活動に積極的に協力していきたいと思います。

※表 『野村流音楽協会読谷支部研究所』
師範 池原善助 日が誠善 安仁屋正吉 松田実 新垣シゲ 喜友名朝徳 真壁朝慶 古堅宗明 比嘉優 金城竹徳 岳原太郎 徳里政敏 
教師 知念政吉 照屋健 江田守永 安次嶺光雄 桃原真徳 花城康弘 松田勝 我謝良保 比嘉秀吉 中里清勇 松田善盛 松田松栄 宮城克和 新城啓一 宮城政五郎 池原憲勝 比嘉国継 金城真栄 弥覇盛賢 新垣ノブ 中田史博 砂辺松一 山内ナヲ 新垣ノブ 当山トミ 当山松吉 仲村渠英吉 伊波正義 長浜真勇 松田武夫 波平正康 安次嶺優 名嘉真朝徳 松田栄正 伊良皆勇吉 大湾誠昭 古堅宗徳 安仁屋宗仁 比嘉誠春 中村正幸

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