読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年9月発行 広報よみたん / 9頁

【見出し】「とびっきりの芸能祭」 デイサービスを利用して 我が子の歩み

 村総合福祉センターで行われた「とびっきりの芸能祭」は、同学園の一周年記念事業として、障害者と地域社会の心のバリアフリー(壁を取り除く)を目的に障害者の文化活動を発表しようと開催。
 ステージでは残波かりゆし学園の園生らが、手づくり衣装を身につけて琉舞「かぎやで風」を舞い、南風原町の育成響太鼓のメンバーが勇壮な「和太鼓」演奏を披露。また、勝連町の劇団あいとぴあによる喜劇「丘の一本松」では、その見事な台詞と演技力が、観衆に笑いと大きな感動を与え、フィナーレには賑やかに「エイサー」が披露されました。

具志堅タケ
 老人福祉週間にちなんで一筆申し上げます。
 私は読谷の里デイサービスに通ってサービスを受けて居ります。全部で五つの班に分かれており、私達の班は二班の高志保と長浜の方々で、男四人、女十九人の合計二十三人でございます。
 デイサービスの若い職員の親切な心使いとても感謝して居ります。お風呂の時の世話一人一人の血圧測定やら二十三人の人々と共に歌い、踊ったりととても楽しい一日を過ごしています。私達はこの日が待ち遠しい感じで指折り数えて待ちかねて居ります。まるで子供に戻った気持ちで週一回のデイサービスを楽しんで居ります。年が老けていくのも忘れ、良い施設が出来たものだと感謝して居ります。皆笑顔で語り合い一日を過ごす嬉しさは何物にもかえようがありません。昔、福祉というものはなく、年老けても働ける人は只働くしがなかったが、今の世の中はとてもすばらしく老人福祉とか母子福祉とか良い世の中、平和な世の中になったと只今感謝して居ります。

松田正美の母
 平成七年十二月一日から当学園に入所致しました。最初は無事に務める事が出来るかどうか一週間ぐらいは大変・心配と不安で一杯でしたが、だんだん学園生活にも慣れ、今では休みの時は大変イヤがり困る時もあります。此も先生方の温かいお気持ちがあるからと、身にしみて感じました。
 おかげ様で、こんな素晴らしい所でお勉強が出来たことを大変に誇りに思います。毎朝我が子が元気よく行って来ますという、あの一声が一日の始まりでうれしい気持ちになります。
 一カ月が過ぎ、初めの給料日となり、お家に帰って来たら給料袋をカバンから取り出し、笑いながら私に渡しました。私は目頭が熱くなる思いで受取りました。私は給料袋は今も感謝の気持ちでとっておいてあります。誠にありがとうございます。
 此の子は生まれた当時、高熱と闘って障害を負ってしまいました。色んな苦労があったなと、自分に言い聞かせるこの頃ですが、年月が経つのも早いもんで、もう早、此の年令になって社会にでて働くことが出来た事は何ともいえない気持ちです。どうか先生方も此の子達にご指導なさるにも大変だと思いますが、今後とも可愛がり支え合い、思いやりを通して、ご指導の程よろしくお願い致します。
 私達親として、子供達を励まし合い、一日一日を大切にして頑張って行きたいと思います。

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