読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年9月発行 広報よみたん / 16頁

【見出し】文化交流を通して平和の尊さを学ぶ(和歌山県本宮町から中学生来村) 平和を願う村民映画館賞を開く 7月の村人口 人口:34,412人(+82) 男:17,108人 女:17,304人

 文化交流を通して友情を深めようと八月三日、和歌山県本宮町の四中学校から一一四人の生徒(引率二四人)が訪れ、古堅、読谷の両中学校生徒との交流を深めました。
 本村を訪れた一行は、午前中は村営・残波ビーチでの海水浴やグラスボートでの海上遊覧を楽しむ一方、午後は古堅中学校体育館での交流会に望みました。
 交流会には伊波清安教育長をはじめ、村教育委員や各学校長や教頭、村教育委員会職員、古堅中学校一三五人、読谷中学校九六人の生徒が参加して一行を歓迎。相互の交流では本村の文化村づくりの経緯や村内の学校紹介が行われたのをはじめ、ステージでは本村の伝統芸能(渡慶次獅子舞、エイサー、座喜味棒)が披露され、また、本宮町側からは同町の紹介ビデオや「みかぐら踊り」「合唱」が披露され、和やかに交流の絆を深めました。
 今回初めて、本村との交流を実施した大前実団長(本宮町助役)は、「本町は観光と林業を主体とする入口三四〇○人の小さな町ではあるが、平和教育・平和の尊さを身につけることを目的に三年に一回は沖縄での平和研修を実施している。村挙げて歓迎していただき感謝・感激でいっぱいです。生徒たちには終生忘れることの出来ない思い出になったものと思う。この交流を契機に文通などでより絆を深めてほしい」と呼び措けました。

 読谷村域への新たな基地建設(ヘリポート移設)に反対する大きなうねりの中で、過去の基地闘争(島ぐるみ闘争)を映像(映画)を通して学習・共有し、「平和・人権・21世紀の沖縄」を考える機会とすることを目的に、七月二十九日に「平和を願う村民映画鑑賞会」(同実行委員会・山内徳信実行委員長主催)が、村総合福祉センターで催されました。
 実行委員会には、読谷村や村教育委員会、区長会、読老連、読婦連、読青協、村P連、読子連が構成団体として名を連ね、映画は本村の渡具知区を舞台に撮影された記録映画「あけもどろ」と、沖縄全島の復帰運動と土地闘争を描いた劇映画「沖縄」が上映されました。
 映画鑑賞会は午後一時半、四時半、七時半の三回にわたって上映され、第一回目の上映では鑑賞に先立ち山内実行委員長があいさつ。その中で山内実行委貝長は「戦世が終わって五十一年、戦争の哀れや苦しみに耐えぬいてきた読谷村に、日米両政府は今また普天間基地の代替地としての新たな基地建設をしようとしている。戦争の悲劇を子や孫に正しく伝え、いい読谷村を築いていこうと映写会を計画した。映画を見て家庭内でも平和の問題について語り合ってほしい」と訪れた人々に感謝の言葉を述べました。
 この日の映画鑑賞会にはお年寄りをはじめ、親子連れの人々延べ三百人余が会場を訪れて熱心に映画を鑑賞。多くの人々が改めて平和の尊さを噛み締めていました。

7月の村人口
人口:34412人 (+82)
男:17108人
女:17304人
出生〔43〕 死亡〔19〕 転入〔163〕 転出〔105〕
世帯:9724 (+41)
( )内は前月比

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