読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年10月発行 広報よみたん / 7頁

【見出し】農業者年金に加入しましょう 建物を新築・増築する時には必ず「建築確認」を受けましょう

 農業者年金は「農業者にもサラリーマン並みの年金を」という農家の皆さんの強い要望を受けて、老後生活の安定と農業経営の若返りや規模拡大を図るためにつくられた公的年金です。
 国の法律に基づき将来の年金支給が保証され、他の年金には見られない手厚い国の援助があり、財政基盤はしっかりしており、安心有利な年金です。
 今年の四月から、若い農業者の加入などを応援する制度に生まれ変わりました。若い農業者にとって今まで以上に加入しやすく、魅力あるものとなっています。
 若い農業者の皆さんもいずれは老後を迎えます。年金は若い時から将来に向けて準備をしていくもので、年をとってからでは手遅れとなってしまうものです。
 若い農業者が加入する場合、35歳未満であれば保険料が通常より約三割引きとなる特典があります。しかも受け取り年金は、加入期間に比例し、早く加入するほどそれだけ将来受け取る年金額が多くなります。
 加入の手続き、制度の内容等にご不明の点がありましたら農業委員会、JAに気軽にご相談ください。

《女性農業者に年金受給の途がひらかれた》
 今年の四月一日から、夫とともに農業に従事している女性にも、農業者年金に加入できる途(みち)が大きくひらかれました。
 新しく加入できる女性は、夫とともに農業に専従し、厚生年金などに加入していない人や厚生年金などに加入している人に扶養されていない人で、65歳までに加入期間が二十年以上となる人ですが、40歳から54歳までの人には、特例的にカラ期間を活用して加入期間を満たすことができます。そして、農地の権利名義を持たない女性の場合は、夫が農業者年金に加入していること、経営面積が1ヘクタール以上あること、夫婦間で文書でもって家族経営協定を結ぶことが必要です。
 今、多くの農業に専従する女性の方が老後の生活安定のため農業者年金基金に加入しつつあります。女性加入の途がひらかれたこの機会に是非、農業者年金に加入してください。そして、ご夫婦そろって、ゆとりの老後を送ってください。
 加入の申し出はJAゆいなで受け付けています。
 女性加入の詳しい内容、家族経営協定の締結の仕方などは農業委員会に気軽に相談してください。
■読谷村農業委員会
℡958-2201

【建築基準法】によると、建物を新築、又は増築する場合には建築確認を受けなければなりません。
 このことは『建築基準法』によって定められており、この法律は建物の敷地、構造、設備及ぴ用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命・健康及び財産の保護を図り、公共の福祉の増進に資することを目的としています。
 家(建物)は、私たちの生活に必要欠くことのできないものであり、貴重な財産です。もしも私たちが不完全な建物を勝手に建築した場合、衛生上、災害上の重大な事態を招きかねません。
 『建築基準法』は、このような弊害を防ぐため、本来は自由を保障されている建築行為に対して制限を加え、その目的達成のために、この程度のことは守ってほしいというものです。
【建築物】とは、「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱、若しくは壁を有するもの」と定義されています。一般住宅、倉庫、畜舎、車庫、事務所、店舗、プレハブ等、屋根があり、その屋根を柱か壁が支えているものということです。
 畜舎など廃材を利用した小規模な建物や固定式のプレハブ事務所(短期間使用する工事用の現場小屋など仮設物を除く)、等も建築物とみなされ建築確認を受けなければなりません。
【工作物】とは、煙突や広告塔、高架水槽、擁壁製造施設、貯蔵施設、遊戯施設等で政令で指定するものとなっています。
 この中で、擁壁については高さがニメートル以上の擁壁(ブロック積、石積、鉄筋コンクリート造等)を構築する時にも建築確認を受ける必要があります。
 近年の急激な宅地開発により無秩序に建築されたブロック壁や石積み等が台風や大雨、また老朽化等で倒壊し、被害を及ぼす事故が多発しています。この様な事故を防止するためにも建築確認の申請をし、安全性を確かめる必要があるわけです。
【増改築の際も建築確認を】増改築の際も床面積が十㎡以上の場合は建築確認を受けなければなりません。
 住みよい生活環境、良好な市街地形成のためにも、お互いの生活空間を見つめ直してみましょう。

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