読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年11月発行 広報よみたん / 4頁

【見出し】第9回 読谷村平和創造展 基地問題の解決を! ~沖縄懇談会一行に訴える~

 『平和郷はみんなの手で』を合い言葉に、21世紀の平和な村づくりに向け、本村では九月十八日~二十四日の日程で「第9回平和創造展」(村中央公民館ホール)を開催し、世界の恒久平和を訴えました。
 今回の創造展では、戦後五十一年目を迎えるに当たってなお、日米両政府が未だ沖縄の基地を強権的に、かつ半永久的に固定・強化しようとする姿勢を崩さず、普天間飛行場の返還合意に伴う条件として代替地を読谷村域(嘉手納弾薬庫内のASPI)を検討していることが明らかになったことから、沖縄の基地を取り巻く大きなうねりの中で、読谷村民が基地問題に対し過去から現在に至るまで、いかに闘い、いかに解決策を求めてきたか、更にこれからどのように闘いの展望をひらいていくか、こうした闘いを通して沖縄の米軍基地の整理縮小、返還を求め21世紀に向けた街づくりや村づくり、雇用の創出など、若い人々が夢と希望の持てる、真に平和な沖縄を創るためにどう闘っていくのかを改めて考えていこうとの主旨で開催されました。
 会場では、沖縄初公開の特別企画展「日本の侵略展(あの戦争は何だったのか)」をテーマに、沖縄戦の遺品や戦前の軍国主義的皇民化教育の実態パネル、国吉和夫琉球新報記者が過去三十年余にわたって撮影してきた「沖縄の米軍」の写真パネルなどに加え、米従軍カメラマンが写した終戦直後の被爆地の写真などが展示紹介され、訪れた多くの人々が改めて平和の尊さを再認識していました。
 また、平和創造展に合わせて毎年発行される「平和の炎VOL9」では、第一部『戦争と少国民』と第二部『読谷村民の反基地闘争(広報特集号)』を掲載し、来場者に配布されました。

 「沖縄米軍基地所在市町村に関する懇談会」(座長・島田晴雄慶応大学教授)による沖縄現地視察が九月十四日に行われ、同日の午前に一行が本村(読谷補助飛行場)を訪れました。
 本村では、村三役をはじめ村議会議員らが現地にて一行を出迎え、山内村長がパネルや資料を提示して説明し、読谷飛行場における基地問題や返還軍用地の跡利用問題などの早期解決を訴えました。これに対し、同懇談会の島田座長は「基地所在市町村の実情をしっかり勉強し、建設的に努力していきたい」と答えました。

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