読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年11月発行 広報よみたん / 8頁

【見出し】沖縄での研修はすばらしかった <研修報告> 夢を求めて沖縄へ 儀間ひとみ(第4期研修生)

 私は沖縄に生まれましたが、一歳のときに両親と共にブラジルのサンパウロ市に移住し、そこで生活しています。
 私は中学生のときから沖縄に行って勉強したり自分の古里のことを知りたいという夢がありました。でもそれはできることではない、ありえない夢だと思っていましたが、ちょうどその時に読谷村が行っている海外移住者子弟研修生制度の話があり、この研修の話は今まで自分が希望したことにあっていて、とてもいいチャンスと思い、すぐ大学に一年間の休学をお願いし、沖縄で研修するために3月26日にブラジルを出発しました。
 沖縄にくる前は、日本語とコンピュータを習うことを計画していました。でも沖縄での半年間の研修で色々な経験をし、いろんなことを学びました。
 今、私が沖縄でやったことを振り返ってみたら、本当にこんなに沢山な思い出と経験をしたことが信じられないです。本当に沖縄ではたくさん思い出ができました。
 沖縄についた時は、本当に何でも新しくちょっと変だった。安全についてや、怖くて難しいこともありました。でも今では、沖縄で半年間の生活をしてなれてしまったので、沖縄の人になったと思います。
 子供の時から自分の古里のことを知りたかった望みが、私の両親やそして読谷村のお陰で実現できたので、私は皆様に感謝しています。
 私は、沖縄で色々なことを少しずつではありますが行いました。でも、その中からたくさんのことを学びました。日本語や、コンピュータや、沖縄の文化のことを習いました。沖縄の普段の生活と、沖縄の人達の考え方などがわかってきました。ブラジルとの生活・習慣との違いや、自分自身でいい点・悪い点の比較をしたりしました。そんな中で本当にたくさんの人にお世話になってきました。
 友達の中には明るくて、誠実で、丁寧な人や、逆に感じの悪い人などもいました。
 面白いことや悔しいこと、難しいこと、おかしいことや嫌なことなど様々な思い出に残っています。
 半年の研修を通して自分で感じたことがあります。それは私の考え方や行動がもっともっと広くなったことです。それにもう一つ勉強になったことは、いつも人生にいいチャンスがあったら、このチャンスを逃がさたいために行動を起こし、一生懸命に頑張ってモノにしなければならないと思うし、それは何事にも人間は頑張れば何でもできます。個人個人の責任と義務を果たさなければなりません。沖縄で研修したことは、全部価値があるものでした。コンピュータや、沖縄の文化の勉強や生活などに接することで、とてもいい経験をしたと思っています。コンピュータでは私が全然知らなかったこと、できないことをパソコンと言う機械がやってくれるので本当に素晴らしいと思いました。以前はコンピュータのことをあまり知らなかったのですが、今は素晴らしい明るい先生方に何でも教えて頂いたので、自分はコンピュータや日本語も習うことができたので心から感謝しています。

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