21世紀への展望を目指した「福祉シンポジウム」(読谷村・読谷村社会福祉協議会主催)が十月八日午後、村総合福祉センターで行われ、参加した福祉関係者ら約二百人余が活発な意見を交わしました。
福祉シンポジウムは、『福祉公民館活動とコミュニティーづくり』をテーマに、サブタイトルを”住民参加による福祉活動の推進と字公民館”と題して、講師には川添雅由琉球大学教授が招かれ、「高齢社会と小地域活動の重要性」を演題とした基調講演などが行われました。
講演に先立ち、あいさつした山内徳信杜会福祉協議会会長(村長)は「今日の福祉シンポジウムは読谷のさらなる福祉向上につながるものと思う。読谷村では21世紀を展望した福祉村づくりに向け、各字公民館でのふれあい事業を推進してきた。ユイマールの新しい制度を打ち立て、肝心の美しい地域社会を創ろう。シンポジウムの成果を各字、各団体に持ち帰っていただきたい」と提唱。また、基調講演で川添教授は、最近の社会福祉の動向や高齢化社会の原因(死亡率の低下と出生率の低下)などを指摘する中で、「読谷村も例外なく十数年後には65歳以上のお年寄りが村人口の14%以上を占めることになり、人口の高齢化に伴い身体障害者や寝たきり老人、痴呆性老人が増加し、様々な問題が生じてくる」と強調。その中で、「福祉サービスには金銭給付や現物給付、人的役務サービスがあるが、今後注目されるのは人の手を使った触れ合いサービス(市民・団体によるボランティア活動)が最も重要となってくる」。「地域福祉は、いつでも、どこでも、だれでも必要なサービスが受けられる体制を整えること。身近な所(自治公民館)でサービスを提供することは重要で、今後よりもっと活用・展開されるべきだ。そうすれば福祉コミュニティーができる」と唱え、小地域活動の重要性を訴えました。
会場では引き続き、川添教授をコーディネーターにシン
ポジウムが行われ、上地武昭社協事務局長による「村社協の活動概要の説明」に続き、座喜味文庫の山城勢津子図書
係が「ざきみ文庫活動の現状と課題」を、喜名福寿会の渡
嘉敷清子会長が「ゆいま一る共生事業の活動を通して」の
報告が行われました。
十月二十六日・七日の両日、ホテル日航アリビラの大駐車場において、第二回「アリビラバザール」(同ホテル主催、読谷村・読谷村商工会・読谷村社協後援)が開かれ、バザールは村内外から訪れた大勢の人々で賑わいました。
『読谷やちむんと北海道うまいもの市』と銘打って開かれたバザールには、村内15窯元がやちむん市を展開(特別価格10~50%OFF)したのをはじめ、北海道名産品の販売コーナーや読谷特産品コーナーなどが設けられ、多くの人々がお目当ての品々を買い求めていました。
また、ホテルシェフによるうまいもの屋台コーナーなどでは、若いカップルや親子連れなどの人々がおいしい料理に舌鼓をうつと共に、特設ステージでの陶器類のチャリティーオークション(せり売り)や渡慶次子供獅子舞、ソルト&ペッパーなどのステージショーを楽しみました。