読谷の自然(10) =鳥類編= <留鳥> リュウキュウツバメ
沖縄で年中みられ、村内でも、住宅地、海岸、森林などの上空を飛びまわっている姿をよく目にします。
本土に「夏鳥」として渡ってきて繁殖し、沖縄では五月頃と九月頃みられる「ツバメ」より、胸や腹部がよごれたような暗灰色がかり、また尾羽も短いことで識別できます。
繁殖の時期は、四月から五月で、枯れ草に泥をまぜ合わせ、唾液でつないで積み上げて、皿状の巣をつくります。巣は高い建物の軒下や橋げたの下、海岸近くの洞窟の壁などにかけます。
ヒナを育てている最中は、巣に近づく人間やイヌ、ツミ(小型のタカ)など自分より大きなものに、集団でさかんに威嚇(いかく)する「モビング行動」がみられます。
育雛中はあまり巣に近づかないようにしましよう。
文:県立博物館学芸員
嵩原建二
花で美しい環境を創出<美化コンクールで 優秀賞を受賞 高志保婦人会>
草花の管理状況や美化意識の地域への広がりなどを審査基準に行われた「中部地区婦人連合会美化コンクール」(同婦連主催)で最優秀賞を受賞し、県大会に推薦された高志保婦人会が、同大会でも見事に優秀賞を射止めました。
第26回「全沖縄美化コンクール」(沖縄県婦人連合会、沖縄タイムス杜主催)の中央審査は十月七日から十八日の日程で行われ、中部地区代表として選出された高志保婦人会(大城和枝会長)が優秀賞・県緑化推進委員会会長賞に輝きました。
同コンクールは、ふるさとを汚さない地域の美化活動や緑と花いっぱい運動、さらに年々深刻さを増す環境保護問題や省資源、リサイクル運動など、各地の婦人会を中心に子ども会や老人クラブ、青年会と一体となった活動を推進することを目的に開催されているもので、高志保婦人会は区民が集う公民館や護永の塔に花や緑樹で美しい環境を創出したのをはじめ、婦人会三層の組織活動で作業を分担して清掃管理をしたのが高く評価されました。
十一月十三日午前、村婦人会の牧門澄子会長や比嘉節子高志保区長、大城和枝高志保婦人会会長らが連れ立って役場を訪れ、受賞を報告。この嬉しい報せに、山内村長が祝福の言葉を述べると共に「花いっぱい運動で村民の間に美化意識が芽生えてきた。花を大事にする人は物や人、自然を大事にする。読谷村全体が花いっぱいの公園になることを目標にみんなで感動を分かち合いましょう」と讃え、これに、大城会長らは「今回、思いがけない大きな賞をいただいたのは先輩方の努力の積み重ねのおかげ。今後も継続して美しい環境づくりに頑張りたい」と応えました。