読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1997年1月発行 広報よみたん / 18頁

【見出し】~伝統工芸品の館~ 『ぎゃらりー真南風』オープン

 沖縄の伝統工芸品をはじめ、郷土の芸能や歴史文化に関する研究及び普及の活動拠点となる「ぎゃらりー真南風」の館が、長浜区(長浜八三四の一)に完成し、真南風の会の発会式と落成祝賀会が盛大に挙行されました。
 十一月十五日に行われた祝賀会には、県や村、読谷山花織の関係者など約三百人余の人々が招かれる中、式典では幸喜良秀沖縄県観光文化局局長のあいさつに続き、山内村長が記念講演。その中で山内村長は「伝統工芸の素晴らしい館が長浜の地に建設されたことに三万村民を代表して感謝したい」と述べた上で、「沖縄の自然や歴史環境が沖縄の伝統織物や読谷山花織を創りあげてきた。女性たちの命や心の表現が沖縄の織物であり、それはまさしくダイヤモンドで、伝統の館ができたことは歴史の一ぺージだ」と祝辞。また、(株)染と織・琉藍の野村昌弘社長は「沖縄の風土や人情味の心、織りの技と技法、手織りの温もりを南風に乗せ、世界中に発進できるよう勇気をもって活動していきたい」と述べました。
【きゃらりー真南風】
「ぎゃらりー真南風」は長浜区の高台に建設。三千三百平方㍍の敷地に赤瓦屋根一階建ての館(六百六十平方㍍)。
 館の中心部には中庭のスペースがあり、常設のステージが設けられている。このステージは郷土芸能や各種の文化イベントの舞台として活用されるとのこと。
【真南風の会の問い合わせ]
■染と織・琉藍
℡(958)0071

【全国現代詩大会入賞作品】
■特別賞
瑞慶山恵太(喜名小五年)
「かがみ」
楽しく 楽しく
あそんでいる
かがみはだれもいないとき
ぼくをじろじろみている
だれも分からない
太陽の下でサッカーをしている
みんな勝とうと
かがやいている
みんなまぶしい
でも老人になったら
かがみのぼくもしんでいく
また
みんなとかがやきたい

■特別賞
安里千春(喜名小四年)
「大江光の世界」
天までとどくように
チョウが
運んでゆく
やみは
きょくを広げて
やみをけす

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