読谷村では村内の各字公民館で「ゆいま一る共生事業」(高齢者を対象としたミニデイサービス・一月現在18字で実施中)を実施していますが、この度、財団法人・自治総合センターから平成八年度コミュニティー助成事業の一環としてカラオケ購入に対する助成金の交付が決定されました。
役場厚生課では、今回の交付決定を受け、早速三台のカラオケを購入し、瀬名波・泉の会、長浜・浜べの会、伊良皆・寿楽の会へそれぞれ一台づつ設置を終えました。
設置を受けた三団体は、ゆいま一る共生事業の中でカラオケを活用し、マイクを片手に楽しく歌っています。ある団体では歌の上手・下手に関係なく、競うようにマイクを握り、楽しいひとときを過ごしています。
みんなで歌うことによって気持ちを爽快にさせ、それが人間関係にもいい影響を与え、ひいては自分の健康管理にも多いに役立っていると、利用者から大変喜ばれています。
コミュニティー助成事業は財団法人・自治総合センターが宝くじの普及、広報事業として、受け入れる宝くじ受託事業収入を財源としてコミュニティーの健全な発展を図る目的で助成を行うものです。
助成事業は、健康の管理・増進に関する活動や文化活動・学習活動あるいは緑地推進等、幅広い活動に対して助成を行っています。
読谷村では助成事業の趣旨をふまえ、事業周知の一環としてカラオケに「宝くじ助成備品」と表示し、広く村民の理解を求めています。
文・高山朝慎(厚生課)
読谷北保育所(上地洋子所長)では、「郷土の文化に親しみ老人との交流を深め、地域に開かれた保育所づくりをする」とのねらいで、郷土文化伝承活動事業を取り入れました。
『チンヌクジューシー』や『浜ヌアーマン小』等の琉舞を習い、敬老会で披露したり民話を聞いたりと、保育内容の充実に努めて参りましたが、十一月二十八日には地域の先輩を招いて豆腐づくりに挑戦しました。
その導入として「しおふきうす」の民話を聞いて豆腐の凝固材(不思議な水)となる潮水を汲みに儀間ビーチに出かけました。
海の水が汚れていてはおいしい豆腐はつくれないと年長児二十二名は海浜清掃(今年で四年目)を行い、チリ袋五枚分の空缶やゴミを拾いました。
そしていよいよ豆腐づくり、畑の肉といわれる大豆を原料とした栄養豊かな豆腐づくりを、石臼を使うことからすべて手作業で体験致しました。重い石臼でふやけた大豆を挽くと豆乳がいっぱい。「ワアーすごい!」と子どもたち。シンメーナービいっぱいのゆし豆腐もあっという間にたいらげてしまいました。
北保育所では二月に老人ホームを慰問し、習った琉舞を披露しながら交流の予定です。
文・北保育所より