プロフィール
『おもろさうし」に”とけす”と謡われた古い集落である。戦後は旧集落に復帰し、各種の伝統芸能がよく継承されてきた。集落形態もよく保たれており隣接の儀間と一体的な道路網となっているのが特徴である。土地改良事業、農村碁盤整備事業が実施され、農業碁盤、農村環境が格段に改善された。近年は南側に住宅地が拡大しつつある。行政区加入人口は一千四百九十九人(三百六十三世帯)で、村内では規模の大きい地区である。
地区づくりの目標
「ソフトな地域社会づくり」の時代に先駆けて独自のいろいろな取り組みがなされている。今後は共同体的な地域性と歴史性、よくまとまったコミュニティーを活かし、伝統的な芸能・文化の継承と発展を中心に、次世代づくりとあわせて、新しい農業への挑戦、美しい集落づくり等で個性的な渡慶次の未来づくりを進める。
芸能文化の創造と世代結び
伝統芸能の継景、発展にはその担い手の育成が重要である。小学生から高校生まで参加する”渡慶次獅子舞クラブ”が活躍し成果をあげている。今後も獅子舞や組踊等の伝統芸能、イサヘイヨー等の村芝居的な演劇、さらに途絶えている芸能の復活を軸に成年、青年、子ども達等の各々の取り組みを奨励し、各世代を結ぶ文化づくりと人づくりに努める。
1992年に約60年ぶりに復活した渡慶次大綱ひき。渡慶次祭りの中で行われる。東が勝つと「五穀豊穣」西が勝つと「無病息災」といわれる。村人の情熱とエネルギーがぶつかる。
組踊「大川敵討・村原」から