読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1997年4月発行 広報よみたん / 5頁

【見出し】犯罪のない明るい村づくりをしよう 一人で悩まず連帯を深めよう

 犯罪や交通事故のない安全で明るい快適な地域杜会を実現することは、県民すべての切実な願いであります。
 しかし、近年の社会環境の変化や生活時間帯の深夜への延長などにより、犯罪の被害者となりやすい女性や高齢者の夜間外出の機会が増えていく中で、県内でも夜間における路上犯罪は増加傾向を示しており、犯罪の約67%が防犯灯が設置されてない暗い場所で発生するなど、夜間の明るい環境づくりが求められています。
 このようなことから、県防犯協会連合会では、「ライトアップ推進事業対策委員会」を設置し、防犯灯を市町村に寄贈するための募金活動(ライトアップ作戦)を昨年の十一月一日から全県下で実施しています。
 犯罪のない社会をめざす本村としても、この趣旨に賛同し支援することを目的に、各行政区や団体などへ協力を呼び掛けているところであります。

読谷中が約10万円・古堅中が14万円余
 この運動に対して読谷中学校(当山昇進校長)ではライトアップ作戦に賛同し、生徒会が中心となり一人百円を目安に各クラス単位で募金活動を展開。生徒や教職員から寄せられた九万九千七百六十三円は同校の全体朝会(二月十二日午前)の場で贈呈。また古堅中学校(岸本広之校長)でも同様にして募金活動が行われ、十四万五千二百六十一円を徴収。集まった善意の募金は三月五日に寄付。両校の募金は、それぞれに小渡一史嘉手納地区防犯協会長に手渡されました。

東恩納さん50万円
 また、三月三日の午後には東恩納依徳氏(楚辺一〇九九番地)が五十万円を寄付。その贈呈式が役場村長室にて行われ、小渡会長に寄付金が手渡されました。これに小渡会長は「推進事業に対して読谷地域の各字や団体の募金活動の協力、大口募金に感謝したい。資金はライトアップの費用に充て、防犯に役立てたい」とお礼を述べました。

みんなで協力を
 事件・事故のない安全で明るい快適た地域杜会の実現は県民、村民の一致した切実な願いです。
 嘉手納地区防犯協会が取り組んでいる「ライトアップ作戦」では、嘉手納署管内への防犯灯三〇〇基が設置される予定で、そのうち二五〇基が読谷村域に、五〇基が嘉手納町域に割り当てられます。総費用一二〇〇万円の内、六二五万円が県防犯協会の負担で、残りの五七五万円は両町村でまかなうことになっています。
 このため、本村でも各字行政区や各種団体へ援助資金造成のための募金へのご協力を呼び掛けています。

 在宅で寝たきりのお年寄りや障害者を介護している方々を対象に、「第三回読谷村在宅介護者の集い」(役場厚生課、環境保健課、読谷村社会福祉協議会主催)が二月二十日午後、村総合福祉センターで開かれました。
 会場には、介護老をはじめ読谷村民生委員・児童委員、村やコザ保健所の保健婦らが集う中、楽しいレクリエーションで心身をリフレッシュすると共に、グループ別懇談会ではお互いの体験を通して、日頃の悩みを語り合い、交流を深めました。
 また、この日は金武町介護者の会(希望の会)代表者の真野健治氏が『介護体験を通して』を演題とした講演が行われ、「一人で悩まず同じ境遇を持つ者どうしが連携を深め、見聞を広めてほしい」と呼び掛けました。

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