※図 読谷村機構図〔教育長部局〕
本村の自治の殿堂・役場新庁舎建設の「起工式」が一九九五年十月十六日に挙行されて以来、建設工事は順調に進捗し、翌一九九六年七月二十六日には「上棟祭」が行われました。
そして、新庁舎の内部工事も完了したことから、去る二月十四日午後には村長はじめ役場関係課職員、多数の工事関係者らが出席する中、新庁舎三階・大会議室において「新庁舎引き渡し式」が行われ、設計図などの膨大な書類関係や新庁舎の鍵などが、それぞれの関係業者から読谷村へと引き継がれました。
この席上、山内村長は「民主主義の殿堂・役場新庁舎の成果品が受領できたことに、これ以上の喜びはありません。歴史的な大事業を立派に成し遂げて下さった全ての関係業者に厚く感謝いたします」とお礼の言葉を述べました。
読谷村環境保健課とSFDなごみの会(喜屋武京子指導員)では二月十九日午前、役場中庭において食用廃油を利用した石けんづくりの公開実験を行いました。
これは、食用廃油を有効利用し、海や河川の汚濁の防止など環境浄化に努め、石けんづくりを通して暮らしの在り方を見直そうと試みられたもの。
公開実験には、沖縄工業高校工業化学科(上原朝光教諭他生徒の皆さん)が製作した給湯付き石けん製造機とSFDなごみの会が使用しているミニプラントを利用した廃油石けんづくりが並行して行われました。
給湯付き石けん製造機は、二十リットルの廃油を燃やしてドラム缶十四本分のお湯(七十度)を沸かし、同時に石けんをつくることも可能と言う。またミニプラントは廃油二十リットルでカセイソーダ三・五キロ、水十リットル、ソーダ灰十キロに対してプロパンガス四キロを使用。なごみの会では村内三ケ所の給食調理場から三カ月一トンの廃油を調達しているものの、現状の作業(週二回)では処理不可能。このことに関して、なごみの会の喜屋武指導員は「給湯付き石けん製造機は能力も高くて効率的。工業化学科で開発した製造機が廃油を燃料にしている点、給油付きである点を生かして廃油利用の需要拡大を図り、製造機を導入して環境にやさしい街づくりをめざしたい」と語りました。