赤ちゃんとのふれあい体験を通して命の尊さを知ってもらおうと、村環境保健課では”思春期における保健・福祉体験学習事業”の一環として二月三日午後、村中央公民館において「高校生と乳児のふれあい体験学習」を催しました。
今年で五回目を数える体験学習には、読谷村母子保健推進員の方々(四人)をはじめ、乳児を抱える母親らが協力。学習には読谷高校家政科三年生(伊波恵美子教諭)の女生徒二十四人が訪れ、オリエンテーションや赤ちゃんの抱っこ体験を通して、将来母親になることへの基礎知識を学びました。
子育てに悩む母親同士の情報交換と仲間づくり、子育て法を指導する場を設け、夫婦が助け合い明るい家庭づくりを図ることを目的として二月二十一日午後、「にこにこママのつどい」(役場環境保健課主催)が村中央公民館で開かれました。
つどいの会場には、乳幼児を抱える母親や保健婦、母子推進員など約三十人が参加し、子育ての方法や注意点などが熱心に話し合われました。
読谷村北保育所の年長・年中児四十三名は、去った二月十七日に特別養護老人ホーム「読谷の里」を訪ね、かりゆし学園の園生やデイサービスの方々四十五名との交流のひとときを持ちました。
これは特別保育事業を取り入れ、新垣満子師匠を通して教えていただいた琉舞を生かして、お年寄りの方に喜んでもらおうと計画したものです。
核家族の中で育っている幼い子ども達だけに、園生から声をかけられたり、握手を求められるとぴっくりして泣き出してしまう子もいましたが、だんだん心が落ち着いて歌や遊戯、また、チンヌクジューシー、浜ヌアーマン小、軽便鉄道等、可愛い衣装を身にまとい得意気に踊りました。また、残波大獅子太鼓ならぬ北保育所太鼓を叩いたりと、張り切って参加し手拍子や大きな拍手をもらいました。このような幼い子ども達のエネルギィシュな活動やあどけない笑顔が何よりのプレゼントになったらしく「ありがとう本当にかわいいねっ、昔を思い出したサー」と目を潤ませたり涙を流して喜んで下さったお年寄りの姿が、とても印象的でした。
これからの少子・高齢社会ではより一層必要とされる交流であり、園児の保護者からも『貴重な体験をありがとう』とのお便りも届きました。
今後、回を重ねて自然な形で交流ができたらと思っています。
文・・読谷村北保育所
所長・上地洋子