読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1997年4月発行 広報よみたん / 13頁

【見出し】読谷の自然(13) =鳥類編= セッカ ”お茶をどうぞ”と礼儀正しく 人参700kgを福祉へ 

 キビ畑や牧草地など開けた場所にすむウグイス亜科の鳥です。沖縄ではよく「ヒバリ」と呼ばれていますが、本土で見られるヒバリ科のヒバリは冬季にまれに飛来してくるだけです。
 巣はチガヤの草原や牧草地の中などに、クモの糸で葉や茎を張り合わせ、細長いカゴ状にし、巣の内部にはチガヤの穂を集めてきて張り付けます。
 繁殖の時期は四月から七月ころまでで、卵の数はふつう四個から六個です。
 繁殖の時期には「ヒッ、ヒッ、ヒッ」とか「チンチン、チンチン」と鳴きたがらメスを求めて飛び回ります。このため、方言名では「チンテナー」とか「チンチンマー」と呼ばれています。
 村内では特に残波岬のような草丈の低い草原でよく姿の見られる野鳥です。
文・・県立博物館学芸員
嵩原建二

 ひなまつりを通して楽しくお茶の作法を学ぼうと、泉川とし子社中では三月一日午前、渡慶次幼稚園(与座朝久園長=校長)で「お茶会」を開きました。
 そのお茶会では園児らが二組に分かれて向かい合い、丁寧にお辞儀をしながら元気な声で「お茶をどうぞ」「頂戴いたします」との言葉を交わしながら、一服のお茶を味わいました。
 この行事は、泉川社中が十年前(昭和六十三年)から取り組んでいるもので、毎年ひなまつり前の二月二十八日から三月三日の内に行われ、同杜中の方々が手分けをして、村内全ての幼稚園で実施されています。
 お茶会を開始してから今年で丁度十年目の節目を数えるにあたって、泉川師匠は「本物のお茶会を通してお客様への接待の作法を少しでも身につけてもらえればと思って始めました。お茶のたて方や飲み方、言葉使い、お辞儀の仕方など、ひなまつりを楽しむ中で基本的な作法を教えています」と語りました。

「社会のために役立ててください」と二月五日午後、長浜八七番地の山内繁男さん(57歳)が福祉施設や学校給食センターなどに野菜(人参)を贈りました。
 これは、昨年の五月に植え付けした山内さんの人参が大豊作。そのため、売りに出すよりは村内の生活保護世帯や福祉施設で活用していただいたほうが良いと考え、福祉施設等に五〇〇㎏、学校給食センターに二〇〇㎏の人参をプレゼントしたもの。人参の収穫作業には、読谷の里や生き活き健康センター、役場厚生課の職員らが畑(二七〇坪)に繰り出し、大量の人参を収穫しました。

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