読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1997年5月発行 広報よみたん / 13頁

【見出し】読谷の自然(14) =鳥類編<留鳥>= 草むらの忍者 リュウキュウヨシゴイ(サギ科) 村出身画家 与久田健一絵画展を開く ~5月25日まで~ 

 大きさが40㎝くらいのサギで、河川や水田、田イモを栽培している水辺近くで見られます。人が近づき危険を感じると、草むらの中で嘴(くちばし)を上に伸ばし、直立してじっと動かず、まわりの環境に自分の姿をとけこませるユニークな行動をします。じっとしていると、まるで、「草むらの忍者」のようです。
 この鳥は日本では南西諸島が北限の島で、国外では中国からインド、東南アジアにかけて広く分布しています。県内でも留鳥としてふつうに生息し、読谷村では比謝川沿いでしばしば確認されます。
 近年河川河口部の湿地環境が諸々の改変により減少し、姿を見る機会が少なくなりました。最近出された沖縄版レッドデータブックである「沖縄県の絶滅のおそれのある野性動物」リストの中では「希少種」としてランクされ、保護対象種となっています。
文:県立博物館学芸員
嵩原建二

 中高校の美術教師として、また県内美術界で活躍している本村出身の画家・与久田健一氏の絵画を一堂に展示した「与久田健一絵画展~求不得苦ING~」(教育委員会主催)が村立美術館で開催されました。
 四月五日午後、多くの関係者らが出席する中、そのオープニングセレモニーが行われ、伊波教育長や山内村長、儀保村議会議長がそれぞれに激励の言葉を述べました。
 これに、与久田氏は「作品は暇を見つけて創作活動をしてきた作品を一堂に展示した。二十年の歩みの個展をしていただき感謝したい」と語りました。
 館内には、与久田氏が描きはじめた一九七九年の作品から一九九六年までの絵画四十七点が展示され、鑑賞した人々に美の世界の奥深さと、不思議な印象を与えていました。
 同絵画展は、五月二十五日までの日程で開催されています。多くの村民が鑑賞してください。
【開催日程】
◆4月5日~5月25日まで
(午前9時~午後5時)
※月・公休日は休館

【作品を募集】
「読谷アンデパンダン展’97」が6月1日より開催されます。
 多くの村民が作品をお寄せください。
【作品の受付】
▼5月24日(土)・25日(日)
午前9時~午後8時
▼村立美術館

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