日本の民芸に興味を持ち陶芸活動をしている米国人ウォーレンマッケンジー氏が東京で個展を開き、来沖したのを契機に同氏を招いての「やちむん講演会」(村教育委員会主催)が四月十五日夕、役場大会議室で開かれました。
講演会には村内外からの窯元やその弟子、家族、陶芸研修生など約八十人が訪れ、マッケンジー氏の講演(通訳=渡口サツ子さん・高志保出身)に熱心に耳を傾けました。
講演会では、伊波清安教育長が「情報交換を通して価値ある有意義な講演会にしていただきたい」と主催者を代表してあいさつ。次いで講演したマッケンジー氏は、自身が陶器づくりを始めたきっかけを紹介する一方で、「アメリカの地域(ミネソタ)にあった陶器、壊してもまた買い求められるような安い値段の品物を造ることを心掛けている」「民芸陶器は造り手と使い手との対話やコミュニケーションが必要。日常、使う人の身になって制作することに情熱を傾け、生活に密着した家庭で使える陶器づくりをしている。そのためオブジェ作品は造らない」と語りました。
講演会では、ビデオ「ミンゲイソタ」(日本の民芸とミネソタのソタを引用して名付けたビデオ)やスライド映像を交えて行われ、マッケンジー氏の陶芸活動の足跡や制作してきた作品の数々が紹介されました。
講演終了後は、会場を座喜味城に移して懇親会が催され、情報や意見交換が行われました。
五月のゴールデンウィークに、村内では残波岬いこいの広場をはじめ日航アリビラのニライビーチや残波ビーチなどには村内外からの行楽客や家族連れの人々が大勢訪れ、賑わいました。
いこいの広場では、サイクル列車やローラースケート、マウンテンバイクに興じる子供連の歓声が飛び交う一方、ビーチでは海水浴やガラスボート遊覧、ビーチバレーなどのマリンレジャーを楽しむ観光客や若者らの姿で賑わいました。