読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1997年7月発行 広報よみたん / 14頁

【見出し】”たんぽぽ文庫”が新装オープン 波平区

 長年にわたり区民に親しまれてきた波平区(上地盛栄区長)の「波平公民図書館」が創立三十五周年を迎えたことから、装いも新たに子供向けの「たんぽぽ文庫」に名称を替えました。
 同区の公民図書館は当初、区内の献本運動に基づいて一九三三年に「青年文庫」として発足。去る世界大戦の戦火により消失しましたが、区民からの図書の寄贈を受け一九四七年に再スタート。一九六二年には鉄筋コンクリート二階建ての図書館を建設して、これまで多くの区民に活用され親しまれてきましたが、施設や蔵書の老朽化や活字離れなどにより近年は利用者も減少。このことから、同区では一九九六年に「活性化計画作成委員会」(大城正憲委員長)を設置し、図書館の在り方に論議を深めました。その結果、子供向けの図書館として位置付けることに決定し、名称も「たんぽぽ文庫」に改められました。
 五月十七日午後、文庫(看板)の「除幕式」が行われ、関係者や大勢の子供たちが、新しく生まれ変わった文庫の誕生を喜びました。
 新装オープンした「たんぽぽ文庫」には現在四千五百冊余の蔵書が備えられていますが、同区では当面六千冊を目標に児童図書や絵本、専門書などの購入を勧める一方、大勢の人に親しまれ利用してもらうために、図書館まつりや講演会、週一回の読み聞かせや活性化シンポジウムなどの開催を計画しています。
【たんぽぽの名称は?】
 たんぽぽの花(綿毛)が飛んでいって種子を広げて根づくみたいに、波平区でも親子読書が各家庭でも根づいていくことを願う心から、「たんぽぽ文庫」と名づけられました。

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