読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1997年10月発行 広報よみたん / 6頁

歌って踊って楽しく交流 京都ペガサス-残波かりゆし学園〝友情を育む〟 盆踊りで福祉の輪 

 「ペガサスで旅行に行きたいね。そんなことをもう何年くらい話し合ったでしょう。
『いくなら沖縄』と思い切って旅行に行く計画を立てました」と京都市(右京区)在住の知的障害者の青年サークル・ペガサス(立畑康子父母会代表)の仲問たちが本村の残波かりゆし学園を訪れ、交流会を通して楽しく触れ合いました。
 残波かりゆし学園(上地巌園長)とペガザスとは一年余の交流が続けられており、今回訪れたのは、同サークル仲間のメンバー十五人をはじめ、その父母や指導員の二十四人。
 八月十三日~十六日の日程で沖縄を訪れた一行は、かりゆし学園の仲間と友情の絆を深めるため翌十四日に来村し、村内の座喜味城やシムクガマ、象のオリなどを見学。その日の夕に行われた交流会では上地園長や新崎盛理事長が歓迎の言葉を述べました。
 学園で準備した夕食のバーベキューに舌鼓をうった後は楽しい余興の交換。学園からは琉舞やエイサーを、ペガサスの仲問たちはこの日のために一生懸命に練習してきたという沖縄の歌「花」や「月桃」、民俗芸能などを披露。また、交流会には映画『GAMA・月桃の花』に出演した本村出身の歌手・知花章氏が姿を見せ、素晴らしい喉を披露すると会場にはアンコールを求める声と手拍子が沸き起こりました。
 ペガサス一行の今回の沖縄の旅の目的は、「気候や風土、歴史の違う沖縄を自分たちの目で見て肌で感じ、京都の文化を見直すこと、そして平和を学ぶことが仲間の大きな柱」(立畑さん談話)と話し、そのため、メソバーは沖縄の文化や琉球料理を学びつつ、毎月の給料から少しづつ旅費を積み立ててきたと言う。
 一行は翌十五日にはやちむんの里の見学や陶芸研修所での登記づくりを体験するなどして、沖縄の旅を楽しみました。

 盆踊りを通して福祉の輪を広げようと、「第12回よみたん福祉納涼まつり」(同実行委員会主催)が八月二十二日夕、特別養護老人ホーム・読谷の里広場で行われました。
 まつりは福祉関係者の親睦と連帯を深め地域住民との交流を広げることを目的に毎年開催。広場にはお年寄りや知的障害者、車椅子の身体障害者、中高校生ボランティアなど約五百人余が参加する中、広場ではカラフルなアロハシャツや浴衣姿の人々がやぐらを囲み、「安里屋ゆんた」や「ユンタンザ花織」などの曲に乗って全員で楽しく盆踊り。また、会場には渡慶次獅子舞クラプによるユーモアいっぱいの獅子舞や古堅青年会による勇壮なエイサーが登場してまつり気分を盛り上げる一方、まつりフィナーレの花火ショーでは、夜空を彩るきれいな花火に、会場は笑顔と歓声に包まれ賑わいました。

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