全日本高校・大学ダンスフェスティバルで三年連続日本一(文部大臣賞)の快挙を成し遂げた読谷高校ダンス部が、ダンス部結成10周年を迎えたことから、同校では八月二十一日、「読谷高校ダンス部結成10周年記念大公演」(読谷高校ダンス部父母会・村吉明美会長主催)を沖縄市民会館大ホールにて催しました。
読谷高校ダンス部は一九八七年四月、与那覇慶子教諭(ダソス部顧問)の赴任に伴い結成。以来、「県高校ダンスフェステイバル」では毎年最優秀賞を受賞し、ダンスの甲子園と称される「全日本高校・大学ダンスフェスティバル」には沖縄県を代表して九年連続で出場。その間、最高賞の文部大臣賞及び特別賞を三年連続(一九九三~九五)で受賞したのをはじめ、神戸市長賞、全日本女子体育連盟理事長賞などに輝いています。
このコンクールは、全国ニ百余の参加作品の中からわずか九作品しか賞を得ることができない厳しい競争の世界と云われ、三年連続して文部大臣賞の栄冠に輝いたのは読谷高校ダソス部が全国で初めて。
その輝かしい実績が高く評価され、指導者の与那覇慶子顧問は昨年の一月、「第18回琉球新報活動賞」(教育活動賞)を受賞しました。
国際事業団が行っている青年海外協力隊員として一九九五年七月十一日にアフリカのケニアヘと渡った上地正和さん(29 歳=波平区)が二年間の任務を遂行してこの程帰国し、その報告のために役場を訪れました。(九月五日)
アフリカに旅立つ前は「大きなことは出来ないが心が伝わるような仕事をしたい」と語って海を渡った上地さん。土木設計部門の専門家として、ケニアでは現地のナニュキ市役所に配属され、道路の舗装工事などに貢献する一方で、ケニアの貧困問題や子供たちが路上で暮らすストリートチルドレンの実態に心を痛め、「子供たちに少しでも人間らしい子供らしい生活をさせてあげたい」と、『小さなハートプロジェクト』( 青年海外協力隊を支援する会)への支援募金を要請。その結果、県民から多額の募金が寄せられたと言う。
上地さんは、その集まった資金のうち三十万円を活用し、ストリートチルドレン(路上生活児)更生施設の台所や食堂を立派なトタンぶきに改築した他、他の施設にも寝具や遊具などを贈り、現地の人々から感謝されました。
上地さんの素晴らしい活躍に、当真助役は「上地さんの経験は読谷村の財産・宝となり、その頑張り方は村の誇りで非常に嬉しい」と称え、これに上地さんは「行けるチャンスがあればもう一度頑張ってみたい」と応えました。