読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1998年3月発行 広報よみたん / 5頁

ごみ処理施設完成 比謝川行政事務組合 1日の処理能力70トン =火入れ式= 中央監視制御システム

 広域的なごみ処理行政を共同で推進していこうと読谷村(山内徳信村長)と嘉手納町(宮城篤実町長)は一九九四年四月一日に「比謝川行政事務組合」を設立し、翌年七月に「ごみ処理施設建設工事」に着手しました。
 その新しいごみ処理施設がこの程完成したことから、比謝川行政事務組合(管理者・宮城篤実嘉手納町長、副管理者・山内徳信読谷村長)では一月八日午前、ごみ焼却炉の「火入れ式」を行いました。
 式には多くの関係者が参加する中、管理者の宮城篤実嘉手納町長と副管理者の山内徳信読谷村長が、焼却炉の稼慟スイッチボタンを押すと、テレビモニターには焼却炉の点火される様子が写し出され、関係者の大きな拍手が沸き起こりました。
 その後、出席した関係者らは、プラントの焼却能力や中央監視制御システムなどを見学し、新焼却炉の完成を祝いました。
 読谷村と嘉手納町ではこれまでも『焼却は嘉手納町で、埋め立ては読谷村で』ということで役割分担し、協力し合ってごみ処理に当たってきました。
 完成したごみ処理施設は嘉手納町久得に建設。敷地は米軍との共同使用となっており、建設費は両町村で三割を均等割、七割を人口割で負担し総事業費は三十七億三千七百万円。運営費は二割を均等割、三割を人口割、残りの五割を搬入量割で賄うことにしています。
 現在、読谷・嘉手納から出るごみは日量約四〇トン。今までのごみ処理施設の処理能力は一日三〇トンしかなく、完成した新処理施設は准連続燃焼式焼却炉で二基設置され、その処理能力は一基当たり三五トン(一日十六時間)で計七〇トンが処理でき、読谷村全域分のごみ処理も可能になりました。最新技術の導入で、ごみを効率よく焼却でき、問題となっているダイオキシンなどの有害物質の排出量も、国の基準値以下の数値に抑えられ、環境面にも配慮した施設となっています。
 同施設はニヵ月間ほど試験運転(騒音や灰儘量の性能試験)し、四月一日から共用開始される予定です。

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