調印式
土地改良区の効率的運営と組織体制の強化を目的に、県では平成五年度時点で一八五ヵ所ある土地改良区を平成十五年度までに八〇土地改良区に整理・統合するマスタープランを策定。その第一号として、本村の五土地改良区を吸収・合併する調印式が、二月九日午後、役場にて行われました。
県内初のケース
県内初のケースとして、土地改良区の合併調印式が行われたのは、村内の①長浜川及び②西部連道(両区とも安田慶文理事長)と、③萩川(新垣昇理事長)、④池ン当(島袋義信理事長)、⑤波平(比嘉義雄理事長)の五土地改良区で、この五土地改良区は長浜地区県営かんがい排水事業で構築された長浜ダムを同一水系としているため、土地改良区を統合して配水の管理や施設の維持管理をし、土地と施設の有効利用を図るために今回の合併となったもの。
その調印式では、島袋強農業推進課長が「読谷村土地改良統合再編整備」の経過報告を述べた後、古波津忠弘県中部農林土木事務所長と当真嗣清助役の立ち会いの下に、五土地改良区の理事長が合併契約書への調印を交わしました。
この合併よって誕生した新改良区の名称は『長浜川土地改良区』で、安田慶文氏を新理事長に選任。就任した安田理事長は「第一次産業(農業)の生産性の向上に向け、完成した長浜ダムをフルに活用し、増収増産のための施設をより有効に活用したい。また自然エネルギーの導入や活用、その実用化が図れるよう組織を強化し、合併の趣旨に応えられるよう頑張りたい」と抱負を語りました。
本村ではこれまで九つの土地改良区が設立され、三十一億二千万円余の事業費が投入され、村の基幹産業である農業生産の向上のために、二百四十五ヘクタールの土地が改良されています。
二月七日から三月二十八日を会期に、「第8回読谷やちむん展」(村教育委員会、村立美術館主催)が美術館で開催されています。
今年のやちむん展には村内四十窯元から一九九点の秀作が出品されました。
前日に行われたオープニソグセレモニーでは、主催者を代表して上地正一教育次長が「個性豊かなやちむん展が展開されることに感謝します」とお礼の言葉を述べ、また、出品者を代表してあいさつに立った北窯の松田米司氏は「造り手は内から外へ、外から内へ向かっていろんな感性で物をつくる。器は生活に役立っているということに喜んでいます」と語り、宮城元信美術館長は「第一回目の二十四窯元の参加から、今年四十窯元の参加は物凄い発展である。これも陶工の皆さんが年々歳々、研鑽を積み上げてきた結果でありとても喜びを感じます」と評価しました。
関係者によるテープカットに引き続き館内では作品の鑑賞が行われ、参加した人々は、丹精込めて仕上げられた逸品の数々を食い入るように見つめ、陶工の伝統の技と情熱、作品の造形美に大きな感動を抱いてました。