大きさが93cmもある全身灰色の大型のサギで、羽を広げると1m60cmにもなり、サギの仲問では最大級の種です。
人が近づくと、「キャ」とか「グワァー」とか鳴きながら飛び去ります。
サギの仲間は飛ぶときに首をちぢめS字状にも曲げて飛ぴますので、ここが他の鳥と区別する大きなポイントになります。
県内には冬季に冬越しするために飛来しきて、主に河川沿いや池、ダム、干潟、水田などの水辺の環境に生息します。足が長く他の鳥が入れない河川の深みでも入ることができ、ゆっくりと深みを歩きながら、ボラやテラピアなどの小魚を捕らえて丸飲みにします。中にはテレピアの大物を捕らえたのはよいが、のみ込まれなくて四苦八苦している個体をときどき見ます。
読谷村内では比謝川沿いや長浜ダムなど水辺近くで見られます。
文・・県立博物館学芸員
嵩原健二
心身障害者の機能の回復を図ると共に基本的生活習慣を培い、社会生活を営む上で必要な知識と技能の習得を図り、自立更生を促進することを目的として、平成二年八月に開園した知的障害者更生施設「高志保園」(知念紳浩園長)では、
①健康な身体の増進
②心身機能の発達を促す
③基本的生活習慣を養う
④作業・知的能力を高める
⑤社会性の伸長を図る
ことを処遇の基本方針に、入園者の訓練指導に取り組んでいます。
その一環としてこれ迄、施設間交流をはじめ福祉関係の諸行事などにも積極的に参加し、自立更正に向け頑張っています。二月五日には地域のお年寄りや児童を招き、「琉球舞踊鑑賞会」を開きました。
鑑賞会には高志保区のお年寄り(がじゅまるの会)と読谷小学校の三線クラプの児童らが招かれる中、ステージでは琉舞・無憂華の会(山田多津子会主)のメンバーが、「かせかけ」や「松竹梅」などの優雅な舞の数々を披露して参加者を喜ばせると共に、園の職員や園生らによる「貫花・南獄節」の踊りや読谷小学校児童の「安里屋ユンタ」の三線演奏が披露され、大きな拍手が送られました。
また、演舞の前には山内昌重石川市宮森小学校教頭が演目ごとに舞の解説をしたのをはじめ、同行してきた比嘉節子高志保区長は「地域と施設が一体となって福祉への理解ーを深めていきたい」と話し、同区で作ったサーターアンダギーを、高志保園に差し入れました。