読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1998年4月発行 広報よみたん / 2頁

住民本意の村づくりを進める 村長に安田慶造氏、村議に塩川信子氏当選 当選証書を府与&就任式を挙行 村政の基本方針

 山内徳信前読谷村長の辞職(県出納長就任)に伴う選挙及び村議会議員の欠員による補欠選挙は二月二十四日に告示、三月一日に執行され、即日開票の結果、村長選挙には安田慶造氏(渡慶次出身)が、また補欠選挙には塩川信子氏(大湾出身)が共に大差で選を果たしました。
 読谷村長選挙には、前読谷村助役の安田慶造氏( 65 歳)と宅建会社代表の上原正氏( 45 歳)の二人が出馬し、新人同士による選挙戦が展開されました。また、現職議員の死去による村議補欠選挙には、嘉手納・読谷地区シンデレラタイム運動推進委員会長の塩川信子氏( 67 歳)と自営業の知花昌一氏( 49 歳)が立候補し、一議席を争いました。
 投・開票の結果、村長選挙では安田氏が上原氏に一〇、三一六票の大差で圧勝し、第18代読谷村長に当選。また、村議補欠選挙では塩川氏が知花氏に七、七九二票差をつけて当選しました。塩川氏の当選で本村の女性議員は二人目となります。

 三月二日午前、役場では職員をはじめ村議会議員、区長会など多くの関係者らが出席し、安田新村長の登庁を盛大な拍手で出迎えました。
 役場ではこの日、当選を果たした安田村長や塩川村議への「当選証書付与式」(村選挙管理委員会・与久田清委員長)が行われたのに引き続き、「就任式」が挙行されました。
 その席上、安田村長は「多くの村民が期待を寄せていると思うと身の引き締まる思いでいる。三万村民に雇われているという気持ちで村政に当たり、村民サービスの向上に努めたい」と住民本位の村づくりを強調する一方、「読谷の村民性は物も言うが汗もか
く、そして対価を求めないという素晴らしい気質がある。(行政も)村民奉仕のため誠心誠意、頑張りたい」と決意を述べました。また村議の塩川氏は「女性の感性からいろいろな声を拾い上げ、初志を忘れずに、住みよいムラづくりに精一杯頑張りたい( 付与で)」語りました。

①憲法改悪に反対し、平和憲法を村政に生かし、平和、民主主義の徹底をはかります。核兵器を廃絶し、ガイドライソ及び基地のタライ回し等一切の戦争政策に反対し、反戦平和を推進します。②憲法を守り、有事立法の制定や軍国主義復活に反対します。地方自治の本旨に基づいて村民主体の自治の確立と人間尊重の村政を推進します。
③教育基本法と「こどもの権利条約」を尊重し、「子どもが主人公」の立場で、教育・文化・スポーツの発展をめざし、村立図書館などの教育環境の整備、国際化時代にふさわしい人材の育成を推進します。
④農業、水産業、商業、観光の振興と相互に連携した産業の発展に努めます。中小企業の経営と生活の安定、地場産業の育成に努め、さらに公共事業の地元優先発注により村内産業の活性化に努め、活力ある村づくりを進めます。
⑤村民の生活と権利を守り、雇用の拡大と勤労者福祉の充実に努めるとともに、女性の自主性と能力が発揮できる男女共同参画社会の実現をめざします。
⑥生きがいのある長寿社会をめざすとともに、村立診療所の拡充、「ゆいまーる共生事業」の促進で保健・医療・福祉の連携によリ安心して暮らせる地域社会を築きます。また、消費税の引き上げに反対し、医療保険事業の適正化と障害者の社会参加など、総合的な福祉
社会の建設に努め、人に優しい福祉村づくりをめざします。
⑦環境美化・花と緑につつまれた美しい村づくりを進め住みよい環境づくりをめざすとともに、地球環境の保全に努めます。
⑧文化センター(仮称)の建設と併せて、伝統芸能と新しい文化活動の創造発展に努めます。
⑨葬斎場用地の確保を進め、その建設に努めます。
⑩戦後処理の一環である読谷飛行場問題の解決のため、 村民が一体となり、跡地利用計画の具体化に努め、二十一世紀の読谷村の拠点形成を推進します。

選挙結果※表のため原本参照。

 村民の皆様へ心からご挨拶を申し上げます。
 この度、前村長山内徳信氏の県出納長就任に伴い実施されました村長選挙におきまして、多くの村民のご推薦を受け、不肖私が立候補する運びになり、当選の栄に浴することができました。
 これもひとえに村民各位の深い御理解と御支援の賜物であり、身に余る光栄と心から感謝し、厚く御礼申し上げる次第であります。誠に有難うこざいました。
 当選の感激さめやらぬ翌三月二日に当選証書をいただき、喜びと同時にその重責に身の引き締まる思いで一杯でありました。
 これまでの読谷村の村づくりは、村民のそれこそ労を惜しまない御協力と、対価を求めない村民気質が今日の読谷村の姿を培ってきたものだと感謝しているところであります。
 今後四年間の村政を担当させていただくことになりましたが、村民の英知とご協力を仰ぎながら、二十一世紀に向けて読谷村の進むべき方向性をしっかり見据え、住民自治の原点に立ち、「住民対話で開かれた村政、村民と共に歩む村政」を基本にして村づく
りを進めていきたいと考えております。
 微力ではございますが、読谷村の発展、住民福祉向上のため誠心誠意頑張ってまいる所存でこざいますので、村民各位のご指導・御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、就任の挨拶といたします。

安田慶造の歩み
経歴
1933年(昭和8年) 読谷村字渡慶次で出生
1952年(昭和27年) 読谷高等学校卒
1957年(昭和32年) 比謝川配電株式会社
1974年(昭和49年) 続谷村助役に就任
1994年(平成6年) 〃離任(5期20年)

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。