読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1998年4月発行 広報よみたん / 5頁

読谷村第三次総合計画基本構想(案)を答申 文部大臣表彰に輝く

 「乎成9年11月12日付け、貴職から諮問を受けた読谷村第三次総合計画基本構想について、本審議会で慎重な審議を重ねた結果を答申致します。」と去る二月二十五日午前、儀保輝和読谷村総合計画審議会会長(村議会議長)から当真嗣清助役に「答申書(案)」が提出されました。

 読谷村は敗戦後の困難な時代を多くの先達の英知と努力によって、復興と再建に取り組んできました。この間、自立的な精神こそが、村民に自信と勇気を与え、むらづくりを推進する真の力であることを学びました。
 復帰後もなお多くの米軍基地が存在する中にあって、本村は、文化村づくりによる基地からの転換を推進し、「21世紀の歴史の批判に耐えうる村づくり」を合言葉に、「村民主体」「地域ぐるみ」「風土調和」の原則を掲げ「人間性豊かな環境・文化村」を目標に村民参加のむらづくりを推進してきました。
 一九七八年六月に『読谷村総合計画華本構想』(第一次)を策定し、軍用地跡地の基盤整備をはじめとして、読谷山花織の復興、ヤチムンの里の建設、読谷まつりの始動など文化村づくりの素地を築き、その成果を踏まえ、一九八九年六月には『第二次総合計画基本構想』を策定して、文化村づくりの定着をはかるとともに、紅いも特産品開発、漁業と関連させた観光産業の開発など、地元が主体となる社会開発へと拡大させ、社会経済の振興開発を誘導。そして、読谷飛行場の返還合意に基づき、本村の最大の懸案であった読谷飛行場転用事業が具体化する見通しとなり、戦後五十余年、復帰二十五年という節目の年にむらづくりを集大成すべき時期を迎えました。
 新たに策定される『第三次総合計画基本構想』は、新しい時代に対処し、さらなる地域社会の発展をはかるため、村民と行政が一体となって21世紀を開く新しいむらづくりに向けての指針となるものです。
 この基本構想は、一九九八年度(平成十年度)を基準年度として二〇〇七年度(平成十九年度)を目標年度に据え、議会審議を経た後、『基本計画』や『実施計画』が策定され、本村の総合的かつ計画的なむらづくり(行政運営)が展開されてまいります。

 『あなたは文部省所管の教育調査統計事務に尽力し、その運営推進に顕著な功績をあげました』と、役場教育委員会教育総務課に勤務する比嘉和枝さん(46歳)が去る二月一日、文部省から表彰されました。
 その表彰状の伝達式が「平成九年度市町村教育委員・教育長研修会」(那覇市の自治会館)の場で行われ、表彰状が手渡されました。
 今回、文部省統計功績表彰を受けたのは、学校や教育委員会関係団体が九ヵ所で、個人表彰では比嘉さんを含め県内で二人。
 栄えある受賞で、比嘉さんは「思いがけない賞を頂き、 ビックリすると共に責任の重みを感じる。受賞を励みにこれからも一生懸命、職務に頑張りたい」と語りました。

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